インビザラインの治療期間はどのくらい?短縮するための5つの方法
矯正治療をお考えの方に向けて、インビザラインの治療期間がどのくらいかご紹介していきます。
目立たない矯正治療として人気のインビザライン。
しかし「インビザラインの治療期間はどのくらい?」と気になる方も多くいらっしゃいます。
そこでインビザラインの治療期間がどのくらい長くなるのか、短縮する方法とともに解説します。
参考にしていただければ一般的な治療期間や、より早く治療を終えるためのコツが分かるはずです。
目次
インビザラインの治療期間
まずはインビザラインの治療期間がどのくらいになるかについてご紹介します。
全体矯正 | 部分矯正 | |
大人 | 2~3年 | 1年以内 |
子ども | 6ヶ月~2年 | – |
大人の方の全体矯正で一般的に2年~3年ほどです。
部分矯正であれば、長くても1年以内に終わるでしょう。
子どもの場合は短期間で完了する可能性が高く、全体矯正でも2年ほどで終わります。
歯科矯正では歯を目的の場所に動かしますが、子どもの場合は代謝が活発なため、大人よりも治療期間が短くなる傾向です。
インビザラインの矯正期間がどのくらいかと考えるなら、大人であれば2~3年、子どもなら6ヶ月~2年程度と考えてください。
インビザラインの治療期間が長くなる理由
インビザラインの治療期間は、その他の矯正治療と比べて長期化しがちです。
それではなぜ長期化するのでしょうか?
治療期間が長くなるのには、次のような理由があります。
理由1:抜歯が必要になった
まずは抜歯が必要となったケースについてご紹介します。
抜歯は歯を動かすスペースをつくるために行われることがほとんどです。
歯が動く空きスペースがなければ、矯正治療の効果は十分に引き出されません。
そのため抜歯をしますが、抜歯をすると歯1本分のスペースが空くため、残った歯を大きく動かさなければならなくなります。
1ヶ月で歯が動く距離はおおよそで決まっているものです。
そのため動かす距離が長くなるほど、治療に時間がかかるのは必然と言えるでしょう。
以上の理由から、抜歯が必要となった場合は治療期間が長引きがちです。
関連記事:インビザラインで抜歯が必要なケースとは?治療期間・費用も確認
理由2:マウスピースの装置時間が不十分だった
マウスピースの装着時間が不十分となった場合も、治療期間が長引きます。
インビザライン治療に用いる装置は、患者様ご自身にて取り外し可能です。
そのため取り外したまま、装着し忘れてしまう方もいらっしゃいます。
1日の装着時間が足りないと、思ったように歯が動かず、治療は長期化されます。
理由3:口内トラブルが起きた
口内トラブルが起きることも、治療が長引く理由のひとつとなります。
たとえば虫歯・歯周病などのトラブルが発生すると、インビザライン治療とトラブルの治療の両方を行わなければなりません。
場合によっては矯正治療を中断して、先に口内トラブルを解消することもあり得ます。
矯正以外の治療が挟まれれば、矯正治療が長期化するのも当然のことです。
理由4:マウスピースを紛失した
続いてご紹介するのは、治療のための装置の紛失についてです。
治療のための装置はご自身での取り外しが可能であるため、外したまま紛失してしまう方もいらっしゃいます。
紛失するとマウスピースの装着時間が足りなくなり、結果的に矯正治療が遅れることに。
装置を紛失していた場合、通常の治療計画より遅れをとってしまい治療が長期化します。
理由5:リファインメントが必要になった
治療が長引くケースとして、リファインメントが必要となることも考えられます。
リファインメントとは、治療計画の立て直しのことです。
インビザライン治療では、最初の治療計画に沿って、あらかじめ治療に必要なすべての治療のための装置が製作されます。
しかし治療計画の立て直しが必要となると、追加で製作しなければなりません。
すると治療のための装置の製作にかかる期間が増えるとともに、装着する装置の数も増えることになります。
リファインメントが必要となるケースは多く、インビザラインの治療が長期化しがちである大きな要因です。
理由6:治療に時間がかかる歯並びだった
患者様の歯並びによっては、通常よりも治療に時間がかかる場合があります。
「叢生」と呼ばれる状態が該当例です。
叢生とは歯と歯が重なる歯並びのことを指します。
歯が重なる原因として、顎の骨が小さいこと、歯が本来より大きいことなどが考えられます。
歯を動かすスペースが足りなくなることがあり、治療に時間を要するケースです。
また歯が本来の位置から大きくずれていることもあります。
いずれにしても叢生の場合は、通常のインビザラインに比べ治療期間が長くなると考えてください。
関連記事:インビザラインで出っ歯治療はできる?メリット・デメリット
理由7:仕上がりに不満があり治療を継続する
最後にご紹介するのは、仕上がりからさらに治療を継続する場合です。
治療が完了したとしても、「想像していた姿と違う」仕上がりになってしまうことがあります。
さらに治療を継続すれば、通常よりも大幅に治療期間が伸びることも珍しくありません。
インビザラインの治療期間を短縮する方法
インビザラインの治療期間がどのくらいか、短期化できないか…と思われるなら、次のような方法があります。
治療期間を短縮する方法をご紹介しますので、これから治療を検討されている方は参考にしてください。
方法1:マウスピースの装置方法を守る
まずは治療のための装置を正しく装着してください。
治療のための装置を正しく装着できていなければ、矯正効果が低くなってしまう恐れがあるためです。
特に大切なのは付け方と外し方であり、歯科医院で説明されるはずですのでしっかりと守りましょう。
基本的に奥歯からはめこみ、しっかりと歯にはまった状態であれば問題ありません。
最後にアライナーチューイーを噛むことも忘れないようにしてください。
また外すときも奥歯から前歯にかけて、順番に外します。
勢いよく外すと装置があわなくなることがあるため、慎重に外すようにするのがコツです。
矯正効果を引き出すため、付け方・外し方には細心の注意を払いましょう。
方法2:マウスピースをきちんと保管する
続いては治療のための装置の保管を徹底することについてです。
マウスピースを紛失すると、治療期間が長引きます。
また非衛生的な状態になると、口内トラブルにもつながりかねません。
そのため衛生的な状態で専用ケースに入れて保管してください。
方法3:定期検査を受ける
治療期間を短縮する上で、定期検査を受けることはとても重要です。
インビザラインでは自宅で治療のための装置を交換でき、通院回数の指定が少ないのが特徴となります。
しかし「自分で交換できるから」と通院を怠ると、歯の動きが悪くなってしまうこともあるため注意してください。
1ヶ月あたりの歯が動く距離は、おおよそで算出できます。
しかし場合によっては計算よりも大きく動くこともあり、早めに装置を交換する必要が出てくるかもしれません。
定期検査を受けて医師の判断をあおぐことは、治療期間を短縮するためのコツとも言えるでしょう。
方法4:部分矯正を選ぶ
インビザラインの期間がどのくらい長くなるか気になる方は、部分矯正を選ぶのもひとつの方法です。
全体矯正よりも部分矯正の方が、早く治療が終わります。
全体矯正が2~3年かかるのに対し、部分矯正では1年以内に終わることも珍しくありません。
もし全体を治療する必要がないと思われたら、部分矯正を選んでください。
方法5:ワイヤー治療を併用する
インビザラインとワイヤー治療を併用して、治療期間を短縮する方法もあります。
マウスピースよりワイヤーの方が、歯を動かす力が強いためです。
ただしインビザラインとワイヤー矯正では、治療中の目立ち方が大きく変わります。
もし審美的にワイヤーに抵抗があるなら、部分的にワイヤーを使う方法でも良いでしょう。
部分的なワイヤーであっても、インビザラインとの併用によって治療期間を短くできます。
インビザラインの期間がどのくらい長くなるかは治療次第
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで、インビザラインの治療期間がどのくらいになるかご理解いただけたと思います。
インビザラインは他の矯正治療と比べて、期間が長くなりがちです。
しかし短縮化する方法もあります。
インビザラインの治療期間がどのくらい長くなるかは、治療の方法や患者様の行動次第と言えるでしょう。
船堀の矯正歯科・船堀ガーデン歯科 矯正歯科ではインビザラインの矯正治療を得意としています。
治療を短期化するためのご相談も承っていますので、矯正治療をお考えの方はお気軽にご相談ください。
この記事を監修した人
船堀ガーデン歯科 矯正歯科 院長
東京医科歯科大学歯学部歯学科を卒業。ワタナベ歯科医院へ6年間勤務医として数多くの症例に携わり、歯科治療技術を研鑽。2020年5月、「船堀ガーデン歯科 矯正歯科」を開院。
一般歯科だけではなく、矯正歯科治療にも力を入れており、2022年にはインビザライン社から功績を認められ、インビザラインGo ゴールドプロバイダーを受賞。地域に密着し、「見てわかる」をモットーに丁寧でわかりやすい治療を提供している。
【略歴】
- 東京医科歯科大学歯学部歯学科 卒業
- ワタナベ歯科医院勤務
- ワタナベ歯科医院勤務
【メディア取材記事】