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インビザライン矯正を途中でやめたらどうなるの?リスクや再開にできるか解説!

インビザラインは見た目を気にせず歯並びをきれいにできる矯正です。
取り外しが簡単であるがために、マウスピースが残っているのにもかかわらず、見た目がきれいになったからと自己判断でやめる方が少なからずいます。
また、引っ越しなど生活環境の変化でやむを得ず中断しなければならないこともあるでしょう。
しかし途中でやめてしまうと、治療期間がただ伸びるだけではなく、歯並びや体調に悪い影響が出ることもあるのです。

この記事では、インビザライン矯正を途中でやめてしまう原因と、ともなうリスクについて詳しく解説しています。途中でやめるリスクを理解して、自分にとって最良の選択をしましょう。

 

 

インビザラインとは

インビザラインはマウスピース矯正器具の一つです。1999年にアメリカのアライン・テクノロジー社で販売がはじまりました。現在では1400万人を超える人がインビザライン矯正を受けています。※2022年10月時点

インビザラインの特徴は透明で目立たないことです。素材はポリウレタン製なので、金属アレルギーの方にも安全に矯正できます。厚みは0.5mmと薄いので、しゃべるときもほとんど気になりません。
また、従来のワイヤー矯正は食事の際、器具に引っかかりやすい素材を避ける必要がありましたが、インビザラインは簡単に取り外せるので好きなものを気にせず食べられます。体質的にワイヤー矯正が叶わなかった人や、見た目、生活習慣を変えたくない人に適した歯科矯正です。

関連記事:インビザライン矯正とは?メリットとデメリット・費用相場を解説

インビザライン矯正を途中でやめてしまう原因とは

インビザラインは取り外しが簡単な分、やめてしまうのも簡単です。
どんなことが途中でやめてしまう原因となるのか、見ていきましょう。

装着時間を守ることができない

インビザラインは1日20時間~22時間の装着を推奨しています。しかし、食事のたびに取り外すのが面倒でマウスピースを装着するのが夜間だけになってしまったという話をよく聞きます。装着時間が足りないと歯が動かず、次のマウスピースと自分の歯がフィットしません。痛みや違和感で治療がつらくなり、やめてしまうケースが多いようです。

虫歯・歯周病

虫歯ができたり、歯周病になったりするとインビザラインでの治療を妨げる可能性があります。虫歯の治療で歯を削ったり歯周病で歯茎が腫れたりするとマウスピースが合わず、痛みが出る可能性が高くなります。そうなるとマウスピースを作り直す必要があるのですが、作り直すのが面倒になったり、費用の都合で断念したりすることもあるのです。
インビザライン矯正では口の中を清潔に保つ努力が必要です。

妊娠・出産

妊娠中はホルモンバランスの変化で妊娠性歯肉炎など口腔内のトラブルが起きやすく、マウスピースの装着に支障をきたす場合があります。また、つわりや体調の変化によってマウスピースの装着自体ストレスになります。
出産後も育児に追われ、通院できなかったり、マウスピースの装着を忘れてしまったりすることも多くなるため、自然と使用をやめてしまうことも多いのです。
妊娠がわかったら、主治医に相談して、治療計画の変更や代替案などを提案してもらいましょう。

治療中のトラブル

インビザライン矯正をはじめて間もないころや、新しいマウスピースに付け替えるときに痛みや違和感で、マウスピースの装着をやめてしまうことがあります。一般的に痛みや違和感は2日~3日程度で落ち着くと言われていますが、これが原因となり治療に対して消極的になってしまうことがあります。また、マウスピースを失くしたり壊してしまったりして、途中でやめてしまう人も多いようです。

病気

インビザライン矯正の途中で病気やけがで、マウスピースの装着が困難になりやめてしまう人も多いです。
しかし、インビザラインは病気治療中でも問題なく続けられることもあるため、それぞれの主治医に指示を仰ぎましょう。
場合によっては保定器具(リテーナー)で対応できるため、後戻りする前に早めの相談が肝心です。

転勤や引っ越し

インビザライン矯正の治療期間は2年~3年と長いため、治療中に転勤や引っ越しで通院が難しくなり途中でやめてしまうケースもあります。しかし、紹介状を書いてもらえば引っ越し先でも引き続き治療は可能です。引っ越し先に同じ系列のクリニックがあれば、転院もスムーズにおこなえます。転勤や引っ越しが決まったらすぐに主治医に相談してみましょう。
インビザライン矯正は通院するスパンが2か月~3か月と比較的長めです。さほど遠方でなければ同じクリニックに通うこともできるでしょう。

関連記事:インビザラインで後悔する5つの原因に対処する方法と注意点

矯正を途中でやめた場合のリスクはある?

インビザライン矯正を途中でやめてしまうとさまざまなリスクが生じます。やめたときにおこる体への影響などをしっかり理解しておくことが大切です。では詳しくみていきましょう。

後戻りをしてしまう

一見、歯並びが良くなったからといって自己判断でマウスピースの装着をやめてはいけません
矯正によって動いた歯は、元の場所に戻ろうとする「後戻り」という現象がおこるからです
きれいになったのは見える部分だけで、かみ合わせなど見えない部分はまだ整っていないことが多く、矯正前よりもさらに歯並びが悪化してしまうリスクがあるのです。

嚙み合わせが悪くなり体に影響が出る

先ほどもお伝えしたように、途中でやめてしまうと見た目はよくなっても、かみ合わせがまだ整っていません。それにもかかわらず、かみ合わせのズレに気づかずにいると顎関節症を発症し、身体にゆがみが生じる可能性があります。
将来的に頭痛や肩こり、腰痛に悩まされるようになったり、歯を食いしばって自律神経が乱れたり、全身の不調へとつながります。そのためインビザライン矯正はスケジュールに従い最後までやり遂げることが大切です。

再開した場合の矯正期間の長期化

再開後に当初に計画したスケジュールに戻れるわけではありません。どの状態で中断したのかにもよりますが、中断すれば治療が長期化する可能性があります。
再開後は後戻りやかみ合わせが悪化している可能性があるため、検査をやり直す必要があるでしょう。結果次第では今の歯の状態から新たにマウスピースを作成する場合もあります。そうなると再開というよりも、やり直しに近いためそのぶん治療にかかる時間も長くなるのです。

インビザライン治療を途中でやめたら返金される?

インビザライン治療を途中でやめた場合、返金してもらえる可能性は高いです。

ただし、全額返金されるわけではありません。日本矯正歯科学会の指針に基づき、個人の治療進度や状態によって返金の割合は異なります。
しかし、クリニックによっては独自の返金ルールを設けているところもあるため、必ず返金されるとは限りません治療をはじめる前に契約書などを確認しておきましょう。
やむを得ず続けられない場合は一時的に中断するという選択肢もあります。インビザラインでは全体矯正に限られますが、5年間の保証期間が設けられています。その期間内であれは、再開時に追加費用はかかりません。
インビザライン矯正は一時的な中断であれば費用面で負担が少ないため、やめる前にまずは主治医に相談してみましょう。

関連記事:インビザラインも医療控除の適用対象?いくら還付される?

インビザラインは続けたいが引っ越しや留学が決まったらどうしたらいい?

短期の留学や比較的近い地域への引っ越しの場合、転院や中断せずにそのまま続けられる場合もあります。今までどおり通えない場合、転院して引き続き治療を受けることも可能です。
引っ越しや留学の予定がきまったら、まずは主治医に相談してみましょう。
ここでは転院する場合の転院先の探し方について解説します。

関連記事:矯正で転院した場合の費用はどうなる?治療費の清算は?

引っ越し先の矯正歯科を紹介してもらう

今受けている治療と同じ治療が受けられる矯正歯科を紹介してもらえないか聞いてみましょう。
今と同じ治療が受けられる設備なのかはプロの目や情報に頼った方が確実です。
紹介してもらえなかった場合や引っ越し先の矯正歯科を自分で探したいという場合は、インビザライン・ジャパンのホームページから治療可能な矯正歯科を検索できます。また日本矯正歯科協会、日本矯正歯科学会のホームページからも、一定の歯科矯正技術をもつ認定医を探せるため、活用するとよいでしょう。

転院手続きをしてもらう

転院先が決まったら、現在通っている矯正歯科に転院手続きをしてもらいましょう。一般的には矯正データを引き継いでもらうために紹介状を書いてもらうのですが、紹介状や引継ぎ資料の作成には別途費用がかかるのが通例です。保険診療の場合、紹介状の発行は2,500円と決められていますが、自由診療である矯正歯科は、そのクリニックの基準で料金が設定されています。相場は保険診療の2,500円よりも高い傾向にあるため、事前に料金を確認しておきましょう。

治療元の歯科医院院のグループ歯科医院を探す

現在通っている矯正歯科のグループ医院がないか調べてみましょう。同じグループ間で転院できると、基本的な治療方針が変わらないため、今までと同じような矯正治療が受けられます。データの引継ぎも他クリニックからの転院よりもスムーズな上、紹介状などの追加費用もかかりません。

インビザライン矯正を自己判断でやめるとリスクあり!中断前にまずは主治医に相談を

今回はインビザライン矯正をやめて起こるリスクについて詳しく解説しました。
せっかくはじめたインビザライン矯正を途中でやめると、後戻りするだけでなくかみ合わせにも影響がおよび、将来的に体の不調につながってしまいます。

したがって、自己判断で中断せず、まずは通っているクリニックに相談することが大切です。今できる範囲で最適な方法を提案してくれるでしょう。
船堀で矯正歯科をお探しなら船堀ガーデン歯科・矯正歯科にご相談ください。初回カウンセリングはおおよその費用や治療方針をご提案いたします。

インビザライン矯正を検討中の方や治療中でお困りの方は、船堀の矯正歯科・船堀ガーデン歯科 矯正歯科の無料カウンセリングへお越しください。


この記事を監修した人

監修者の写真

船堀ガーデン歯科 矯正歯科 院長

三宅 雄一郎
(みやけ ゆういちろう)

東京医科歯科大学歯学部歯学科を卒業。ワタナベ歯科医院へ6年間勤務医として数多くの症例に携わり、歯科治療技術を研鑽。2020年5月、「船堀ガーデン歯科 矯正歯科」を開院。
一般歯科だけではなく、矯正歯科治療にも力を入れており、2022年にはインビザライン社から功績を認められ、インビザラインGo ゴールドプロバイダーを受賞。地域に密着し、「見てわかる」をモットーに丁寧でわかりやすい治療を提供している。