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歯科矯正、市販のマウスピースでできる?メリット・デメリットも解説

歯列矯正をしたいものの、費用の高さからなかなか治療を受けられないと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。そこでマウスピースで行う矯正があることから、市販のマウスピースで歯並びを直せないか考える方もいるでしょう。結論から述べると、歯列矯正を市販のマウスピースで行うのは困難です。
本記事では、市販のマウスピースの本来の目的を解説します。あわせて、市販マウスピースで矯正をするメリット・デメリットなどを解説します。
これから歯列矯正を始めたい方は、ぜひ参考にしてください。

市販のマウスピースの主目的

そもそも市販のマウスピースは、矯正歯科を目的とした商品ではありません。歯を保護するのが目的です。具体的にはスポーツのときに歯を守ったり、歯ぎしりによる衝撃を和らげたりするために装着します。このように歯の保護を目的としているため、矯正効果は全くありません。このように、歯列矯正で用いるマウスピースと市販のマウスピースは、そもそもの目的が異なるため、代用は不可です。

関連記事:インビザライン矯正とマウスピース矯正の違い

市販のマウスピースのメリット

市販のマウスピースは本来、歯を保護してくれるものです。したがって、スポーツをしている人や歯ぎしりが酷い人が使うには効果的です。
しかし、中には市販のマウスピースでできる矯正もあります。
市販のマウスピースでできる矯正のメリットは、主に以下の2つです。

  • ・メリット①費用が安い
  • ・メリット②薬局やネットで気軽に購入

 

ここでは市販のマウスピースのメリットについて詳しく解説します。

メリット①費用が安い

市販のマウスピース矯正は、歯科医院での矯正歯科と比べて費用がとても安くなっています。歯列矯正の場合、料金が数十万円〜数百万円の費用がかかるため、なかなか受けられないといった方も多いのではないでしょうか。
しかし、市販のマウスピースであれば、数千円~数万円程度で販売されているため、予算が限られている方でも治療を受けやすいでしょう。

関連記事:インビザラインの費用相場から治療医院の選び方まで

メリット②薬局やネットで気軽に購入

また、マウスピースは薬局やネットで気軽に購入できます。歯科に足を運ぶ必要がないため、忙しい方でもすぐに治療を開始できます
歯科医院で行う歯列矯正の場合、カウンセリングを行い、そこから歯型を取るなどして、実際に治療を受けるまで数ヶ月かかります。それに比べて、市販のマウスピース矯正はすぐに治療を始められます。

市販のマウスピースのデメリット

市販のマウスピースは、費用が安く薬局やネットで気楽に購入できるものの、多くのデメリットがあります。具体的には以下のデメリットです。

  • ・デメリット①歯並びが悪くなるおそれ
  • ・デメリット②異常に気づきにくい
  • ・デメリット③そもそも矯正効果は得られにくい
  • ・デメリット④さらに余計な費用が発生するリスク

 

したがって、市販のマウスピース矯正をする事はお勧めしません。そもそも歯列矯正は専門性の高い治療です。しっかりと治療したい方は、歯科医院で治療を受けましょう。
それを踏まえたうえで、それぞれのデメリットを詳しく紹介します。

デメリット①歯並びが悪くなるおそれ

市販のマウスピースで矯正をすると、歯並びが悪くなる恐れがあります。そもそも市販のマウスピースは、形を調整できるものと調整できない2種類です。たとえマウスピースの形を調整できたとしても、やはり歯科医師でつくるマウスピースよりは、フィット感が大きく劣ります。

そもそも市販のマウスピースは多くの人に対応できるよう設計がされており、一人ひとりにしっかりとフィットするようにはなっていません。そのようなマウスピースをつけると、歯並びが悪くなってしまう可能性があります。

デメリット②異常に気づきにくい

市販のマウスピースを購入すると、装着時間やお手入れ方法は全て自分で行うことになります。その際、管理が間違っていたとしても、異常に気づくことができません。歯科医師は歯のプロであるため、マウスピースの適切な管理方法がわかり、小さな異常をすぐに発見できるものの、素人の場合は困難です。気づかないうちに歯に痛みが出てきたり、歯並びが悪くなってしまったりと、さまざまなトラブルが考えられます。

デメリット③そもそも矯正効果は得られにくい

そもそも市販のマウスピースに矯正効果はありません。その原因の1つに、自分の歯にしっかりと合っていないことが挙げられます。そのようなマウスピースで、矯正をするのは困難です。矯正歯科のマウスピースはオーダーメイドで制作するため隙間なく着用でき、複数のマウスピースを用意します。そのため、ただし位置へと歯を動かせますが、市販の場合はそうもいきません。

デメリット④さらに余計な費用が発生するリスク

市販のマウスピース矯正でトラブルが起きたり、歯並びが余計に悪くなったりすれば、さらに余計な費用が発生するリスクがあります。歯並びの乱れが軽度であれば、歯科医院で矯正をするにしても、抜歯の必要がなく短期間で治療が可能です。しかし、マウスピースで歯並びが悪くなれば、抜歯をしたり、治療計画が複雑になったりと、費用がかさむ恐れがあります。さらに治療期間も長引きます。したがって、市販のマウスピース矯正はおすすめできません。

関連記事:失敗しない矯正歯科の選び方を教えます!このポイントを抑えよう


マウスピース矯正は矯正歯科での治療が安心な理由

マウスピース矯正をするのならば、市販ではなく、矯正歯科での治療がおすすめです。その理由としては、以下の5つです。

  • ・オーダーメイドで患者の歯型に精巧なマウスピースを作成
  • ・通院により都度医師が状態確認・調整
  • ・安全性と効果が高い
  • ・トラブルにも迅速対応が可能
  • ・総合的な治療費が抑えられる

 

それぞれの理由を詳しく解説します。

オーダーメイドで患者の歯型に精巧なマウスピースを作成

矯正歯科では、患者の歯型に合った精巧なマウスピースを作成しています。一人ひとりの歯にしっかりとフィットしているため、市販のマウスピースのように隙間ができることはありません。さらに、そのようなマウスピースを何枚も作っていくため歯を正しい位置に矯正できます。きちんと知識のある歯科医師であれば、歯並びが乱れるリスクもかなり抑えられます。

関連記事:インビザライン矯正とは?メリットとデメリット・費用相場を解説

通院により都度医師が状態確認・調整

矯正歯科での歯列矯正は1ヶ月に1回から2ヶ月に1回ほどのペースで通院します。通院のたびに医師が歯並びの状態を確認し、マウスピースの調整をしてくれます。そのため、万が一のトラブルがあってもすぐに気づくことができ、正しく治療を進められます。不安を覚えることもないでしょう。

安全性と効果が高い

矯正歯科であれば、知識のある医師のもとで安心して治療を受けられます。
しかし、市販のマウスピースで矯正して、何かトラブルが起きたとしても、全て自己責任です。歯は一生のものです。抜ければ、元に戻ることはありません。だからこそ、安全性と効果の高い矯正歯科で治療するのがおすすめです。

トラブルにも迅速対応が可能

矯正歯科で治療していてトラブルが起きた場合、迅速に対応が可能です。小さな異常にもすぐに気付けるため、大事に至るリスクも抑えられます。しかし、自分で矯正をするとトラブルに気付かず、そのまま進行してしまう恐れがあります。

総合的な治療費が抑えられる

矯正歯科であれば効率的に治療ができるため、最終的な治療費が抑えられます。一方、市販のマウスピースでの矯正は、歯のトラブルを招く恐れがあり、そこから矯正をすると治療費がかさむ可能性があります。
費用面でも、治療期間においても、初めから矯正歯科で治療をするのがおすすめです。

歯科矯正は専門性の高い治療

本記事では、市販のマウスピース矯正ができるかどうかについて紹介しました。結論から述べると、市販のマウスピースで歯列矯正はできません。理由として、市販のマウスピースは端の保護を目的としているためです。また、歯列矯正では専門性の高い技術が求められます。したがって、歯列矯正を考えている方は信頼できる歯科医院で治療を受けましょう。本記事で紹介した内容を参考にして、歯科矯正に役立ててください。

船堀の矯正歯科・船堀ガーデン歯科 矯正歯科では歯列矯正において、さまざまな症例に対応しています。
保険適用となる場合も、ならない場合も、カウンセリングやコンサルティングで適切な治療をご提案します。
歯列矯正治療をお考えなら、ぜひカウンセリングへとお越しください。

 


この記事を監修した人

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船堀ガーデン歯科 矯正歯科 院長

三宅 雄一郎
(みやけ ゆういちろう)

東京医科歯科大学歯学部歯学科を卒業。ワタナベ歯科医院へ6年間勤務医として数多くの症例に携わり、歯科治療技術を研鑽。2020年5月、「船堀ガーデン歯科 矯正歯科」を開院。
一般歯科だけではなく、矯正歯科治療にも力を入れており、2022年にはインビザライン社から功績を認められ、インビザラインGo ゴールドプロバイダーを受賞。地域に密着し、「見てわかる」をモットーに丁寧でわかりやすい治療を提供している。