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歯科矯正失敗!その原因と成功のコツを探る

歯列矯正には高い技術が必要であり、仕上がりも治療計画も歯科医師によって大きく異なります。本記事を読んでいる方は、おそらく歯列矯正を初めたいけど失敗した方の噂を聞いて、不安に思っているのではないでしょうか。
事実、歯列矯正がうまく行かなかった方や噛み合わせが悪いまま終了してしまう方もいます。
これ以外にも、仕上がりが思っていたのと違う、口が問いにくいなど、歯列矯正が失敗したと思う原因はさまざまです。
そこで本記事では、歯列矯正が失敗したと思った原因や成功のコツを解説します。これから列矯正を始める方はぜひ参考にしてください。

「矯正治療なんかやらなきゃよかった!」その理由

歯列矯正なんかやらなきゃよかったとなる理由は、さまざまです。具体的な理由としては、以下の10つです。

  • ・口が閉じにくくなった
  • ・顎の関節が痛むようになった
  • ・出っ歯になった
  • ・綺麗な歯並びにはならなかった
  • ・すぐに後戻りした
  • ・歯茎が大きく下がった
  • ・虫歯や歯周病が進行した
  • ・歯にすき間ができた
  • ・歯の神経が死んだ
  • ・顔の印象が変わった

 

ここでは、それぞれの理由を紹介します。

口が閉じにくくなった

歯列矯正をしたものの、口が閉じにくくなったケースです。
口が閉じにくい原因はさまざまですが、大まかな理由としては前歯が出ている、顎が小さい、受け口・上顎が長いといったことが挙げられます。
本来、歯列矯正はこれらを改善するため、終了時には口が閉じやすくなっているはずです。
しかし、抜歯スペースを確保しなかったり、骨格が原因だったりする場合は、歯列矯正が終わっても口は閉じにくいままです。

顎の関節が痛むようになった

歯列矯正が原因で顎関節症になり、顎の関節が痛むようになることがあります。
顎関節症になると、口が開けにくくなったり、痛みが生じたりします。
本来、歯列矯正は顎関節症を治すものです。しかし、歯列矯正で顎の位置に順応できず、顎関節症を発症してしまいます。
顎関節症を防ぐには、正しい顎の位置で噛み合わせを作らなければなりません。
そのためには、経験豊富な歯科医師に相談する必要があります。

出っ歯になった

歯列矯正は出っ歯を改善するものですが、治療方法によっては出っ歯になることがあります。
これは、スペースが不十分で歯を無理やり並べてしまったことが原因です。他にも出っ歯ではないものの、骨格の問題で出っ歯に見えてしまうケースもあります。
前者は十分なスペースを確保すれば改善できますが、後者の場合は外科手術が必要です。(※ケースによって異なる)
理想通りの仕上がりにするには、仕上がりのイメージ共有をすることが重要です。

綺麗な歯並びにはならなかった

歯列矯正は正しい噛み合わせを目指すものですが、全員が必ず綺麗な歯並びになるわけではありません
これは歯科医師としても心苦しいのですが、噛み合わせが正しくない状態で治療を終わらせてしまう歯科医師がいるのも事実です。
そもそも歯列矯正は一定のレベルに達するまでに何年もの時間がかかり、その後も学習し続ける必要があるほど難易度が高いものです。
当然、治療経験が不足していると正しい治療ができず、綺麗な歯並びにはなりません。
信頼できる歯科医師を探すためには、経験豊富であること、納得できる治療プランであることが重要です。安心して依頼できる歯科医師のもとで治療を受けましょう。

すぐに後戻りした

これは、歯列矯正終了後は正常な歯並びであったものの、すぐに後戻りしてしまったパターンです。そもそも、歯列矯正には歯を動かす「矯正期間」と、リテーナーで歯を固定する「保定期間」があります。たとえ、矯正期間で噛み合わせが正常になったとしても、歯は動きやすい状況にあります。そのため、リテーナーを装着して歯を固定しなければなりません。
リテーナーの装着時間は初めのうちは1日20時間以上で、徐々に短くなっていきます。リテーナーの装着時間を守っていないと歯は後戻りしてしまうため、必ず装着し続けましょう。歯は後戻りするリスクが一生あるといわれています。したがって、保定期間終了後も就寝時だけは装着することをおすすめします。

歯茎が大きく下がった

歯列矯正は、歯茎が下がる歯肉退縮のリスクがあります。歯茎が下がると歯が長く見えたり、歯と歯の間に隙間ができたり、口元が痩せて見えるなどの状態になります。歯茎が下がると見た目に影響が出るうえ、虫歯や歯周病のリスクも高くなり、審美的にも健康的にも望ましくありません。歯茎が下がる原因はいくつかありますが、過度なブラッシングや口腔内が不衛生であることが挙げられます。したがって、過度なブラッシングは控え、航空愛を清潔に保ちましょう。また、矯正装置が合っていないのも歯茎が下がる原因となりますので、違和感があれば担当歯科医に相談しましょう。

虫歯や歯周病が進行した

矯正装置が原因で、虫歯や歯周病が進行することがあります。もともと、歯列矯正は虫歯や歯周病を治療してから行いますが、ワイヤー矯正の場合は自分で装置を取り外しができません。そのためしっかりと歯を磨くのが難しくなります。
その結果、歯に汚れが残りやすくなり、虫歯や歯周病が進行しやすくなります
また、虫歯や歯周病が進行すると、歯列矯正を中断しなければなりません。そうなると、治療計画にも影響が出てしまい、治療が長引いてしまいます。

歯にすき間ができた

歯列矯正が原因で歯茎が下がり、歯にすき間ができることがあります。このすき間はブラックトライアングルと呼ばれるものです。
実際のところ、歯列矯正で避ければ、予防にも繋がります。
ブラックトライアングルは避けられないものです。ただし、目立たない方法として歯を削り、矯正で隙間を寄せる方法があります。他にも過度なブラッシングを避ければ、予防にも繋がります。
どうしても気になる方は歯科医師に相談してみるのがおすすめです。

歯の神経が死んだ

矯正治療で歯の神経が死ぬことがあります。これは、知覚過敏・矯正途中の噛み合わせの悪化が原因です。歯の神経が死んでしまうと歯の色はうっすらピンク色になり、最終的にはややグレーにかかった色に変化します。
ただし歯列矯正をしたからといって、歯の神経が必ず死ぬわけではありません。歯列矯正中も口腔内を健康に保ち、歯医者で定期的に見てもらうことでリスクを下げられます。どうしても不安な人は、カウンセリングで相談してみてください。

顔の印象が変わった

歯並びは顔の美しさに大きく影響しており、正しく整えることで美しくなることもありますが、反対に悪くなってしまったと思う方もいます。
顔の印象が変わる原因はさまざまですが、不必要な抜歯や、矯正による食生活の変化などが挙げられます。ただし、顔の印象が必ず悪い方向に変わるわけではありません。しっかりとシミュレーションを立てて仕上がりイメージを共有できていれば、素敵な笑顔に近づけられます。

関連記事:失敗しない矯正歯科の選び方を教えます!このポイントを抑えよう


歯科矯正の失敗はなぜ起こる?

歯列矯正の失敗が起こるのには、原因があります。
具体的な原因は、以下の5つです。

  • ・不必要な抜歯
  • ・リテーナー・矯正装置の装着不足
  • ・コミュニケーション不足
  • ・シミュレーションミス
  • ・矯正装置の装着時間不足

 

ここでは、それぞれの失敗の原因を詳しく解説します。

不必要な抜歯

歯科矯正は必ずしも抜歯が必要なわけではありません。例えば、すでに歯のスペースが十分確保されている場合は不要です。にもかかわらず抜歯をしてしまうと、歯が下がりすぎてしまい、口元が寂しい印象になってしまいます。
他にも端を少し削ったり、奥歯を後ろに移動させたりしてスペースを確保できるため、抜歯を行わないのは珍しいことではありません。
もちろん抜歯が必要なケースもありますが、不必要な抜歯は矯正が失敗する原因になります。

リテーナー・矯正装置の装着不足

リテーナー・矯正装置の装着不足も、矯正が失敗する原因になります。ワイヤー矯正中であれば、自身で装置の取り外しができないため、特に気にする必要はないでしょう。ただし、終了後はリテーナーで保定する必要があります。リテーナーをしっかりと装着していないと歯が後戻りを起こしてしまいます。そのため、装着時間は必ず守るようにしてください。
また、マウスピース型矯正の場合はリテーナー同様、装着時間を守ってください。マウスピースを装着しないと、歯が動かず治療が終了しません。

コミュニケーション不足

歯科医師の技術に問題はなかったものの、コミュニケーション不足によって失敗になるケースもあります。例えば、仕上がりに関して医師が充分だと判断しても、患者側が納得しないケースが挙げられます。反対に患者側が納得しているものの、噛み合わせがまだ不十分といったことも0ではありません。
このようなコミュニケーション不足は、歯列矯正の失敗を招きます。まずは仕上がりのイメージが共有できるよう、コミュニケーションをしっかりと取るようにしましょう。

シミュレーションミス

シミュレーションミスも、歯列矯正の失敗になる原因です。歯列矯正開始段階では見た目にそれほどこだわっていなかった患者でも、途中から気になる点が増えることもあります。それを共有できていないと、イメージしていたのと違うとなってしまいます。
矯正途中であっても、仕上がりイメージがあれば、なるべく早めに伝えるようにしてください。伝えるのが遅くなると、その分治療期間が延びることもあるためです。

矯正装置の装着時間不足

矯正装置の装着時間が不足していると、歯が動きません。ワイヤー矯正は自身で取り外しができないため、特に気にすることはありません。ただしマウスピース型矯正の場合は自分で取り外しができるがゆえに、装着時間を守らない患者もいます。そうなると、歯は動きません。さらに、歯が動かないだけではなく、歯並びにも影響が出てしまう可能性がありますので、装着時間は必ず守るようにしてください。なお、ワイヤー矯正の方は、保定期間で取り外しできるリテーナーを装着する必要があります。この場合も、同じように装着時間を持ってください。

関連記事:歯の矯正期間はどのくらい?早く終わらすコツは?

歯科矯正の成功のコツ

冒頭でも述べたように、歯列矯正は全員が理想通り必ず成功するわけではありません。
ただし、成功のコツはあります。そのコツは、以下の5つです。

  • ・事前に歯科矯正の知識を深めておく
  • ・事前相談・カウンセリングで不安を伝える
  • ・信頼できる歯科医を選ぶ
  • ・自分に最適な治療法を選ぶ
  • ・ルールに沿った生活を送る

 

これから紹介するコツを抑えて、少しでも成功する確率を高めていきましょう。

事前に歯科矯正の知識を深めておく

現在は、本記事のように歯列矯正について解説している歯科クリニックが多くあります。そのような記事を参考にして、事前に知識を深めておきましょう。また、クリニックの公式サイトを確認すれば、こだわりや治療方法もわかるはずです。そして分からないことがあれば、次に紹介するカウンセリングで聞いてみましょう。
事前に知識を深めておけば、不審なことにすぐに気付けるようになります。ただし、SNSで素人の方が発信している情報を真に受けるのは避けましょう。素人の情報は誤った情報を発信していることも多く、かえって不要な不安をもたらすだけです。

事前相談・カウンセリングで不安を伝える

事前相談・カウンセリングは治療についての疑問を聞けるのはもちろん、不安を伝えられる場所でもあります。例えば、歯列矯正では以下の不安を抱えている方が多いのではないでしょうか。

  • ・健康な歯を抜いても問題ないのか
  • ・見た目が悪くなることはないか
  • ・支払い方法はどのようなものがあるか

これらの不安は事前相談・カウンセリングで伝えて問題ありません。むしろ、きちんと答えてくれない歯科医師のもとで治療を受けるのは避けるべきです。歯列矯正は2年〜4年かかるうえ、歯は一生のものです。
さらに、歯列矯正は歯の組織の関係上、何度も挑戦できるものではありません。簡単にやり直しができるものではないため、不安なことはしっかりと伝えて、信頼できる医師のもとで治療を受けましょう。

信頼できる歯科医を選ぶ

当然ですが、信頼できる歯科医を選びましょう。歯科医によっては実績が全く公開されていない、治療計画をしっかりと教えてくれないなど、不誠実なところもあります。また、どんなに歯科医師の腕が良くとも、こちらに寄り添わず、流れ作業で治療をしているところもあります。そのような歯科医で治療をして、安心できるとはいい難いものです。
実績があるのはもちろん、カウンセリング時の対応なども確認して、信頼できる歯科医を選びましょう。

自分に最適な治療法を選ぶ

治療方法は歯科医師によって大きく異なりますが、自身がどの治療法を希望しているかによっても大きく変わってきます。
例えば、抜歯を希望していない場合、歯科医によっては患者の希望に沿って抜歯以外の治療を考えるところもあれば、抜歯を勧めるところもあります。
そして、患者のなかには納得して抜歯を選択する方もいると思いますが、絶対に抜歯をしたくない方もいるでしょう。
もちろん、歯並びによっても抜歯をするべきかは大きく変わるため、どちらがいいかは一概にはいえません。ただし、どちらを選択するにしても、自分が納得した最適な治療法を選びましょう。信頼できる歯科医であれば、その治療法にした根拠を述べてくれるはずです。そちらを踏まえたうえで、納得した治療法を選択しましょう。

関連記事:インビザライン矯正とマウスピース矯正の違い

ルールに沿った生活を送る

最後は歯科医ではなく、自身の話になります。ルールに沿った生活を送りましょう。
例えば、マウスピース型矯正の場合、装着時間が決められているはずです。装着時間を決めないと、歯が正しく動かず、治療は終わりません。
ワイヤー矯正であれば、月に1回は来院するようにしましょう。
ルールに沿った生活を送ることは、矯正を成功させるだけではなく、期間を短くすることにも繋がります

歯列矯正成功の鍵は信頼できる医院での治療

本記事では歯列矯正が失敗したと思う原因や、成功させるためのコツなどを紹介しました。歯列矯正が失敗したと思う原因はさまざまですが、やはり大きな原因としては、信頼できる医師に任せていない、仕上がりのイメージが共有できていないことが挙げられます。正しく噛み合わせが整ったとしても、完成イメージが違ったとなる可能性はゼロではありません。まずは医師としっかりとコミュニケーションをとり、カウンセリングでの不安がなく、仕上がりに納得がいってから、治療を受けることをおすすめします。

船堀の矯正歯科・船堀ガーデン歯科 矯正歯科では歯列矯正において、さまざまな症例に対応しています。
保険適用となる場合も、ならない場合も、カウンセリングやコンサルティングで適切な治療をご提案します。
歯列矯正治療をお考えなら、ぜひカウンセリングへとお越しください。


この記事を監修した人

監修者の写真

船堀ガーデン歯科 矯正歯科 院長

三宅 雄一郎
(みやけ ゆういちろう)

東京医科歯科大学歯学部歯学科を卒業。ワタナベ歯科医院へ6年間勤務医として数多くの症例に携わり、歯科治療技術を研鑽。2020年5月、「船堀ガーデン歯科 矯正歯科」を開院。
一般歯科だけではなく、矯正歯科治療にも力を入れており、2022年にはインビザライン社から功績を認められ、インビザラインGo ゴールドプロバイダーを受賞。地域に密着し、「見てわかる」をモットーに丁寧でわかりやすい治療を提供している。