インビザラインで後悔する5つの原因に対処する方法と注意点
歯列矯正を考えている方に向けて、インビザラインで後悔する原因についてご紹介していきます。
大人になってからの歯科矯正では、「目立ちにくいこと」を重視される方が多いものです。
インビザラインは目立ちにくい矯正装置ですが、「治療を受けて後悔した」と思われる方もいます。
そこでインビザライン治療を受ける前に、後悔の原因について知っておきましょう。
記事を読んでいただければ、後悔しないために必要なポイントや注意点がおわかりいただけるはずです。
目次
インビザラインとは
インビザラインとは、マウスピース型矯正装置ブランドのひとつです。
他に「アソアライナー」「オペラグラス」「DENマウスピース」などがあり、インビザラインも種類のひとつに数えられます。
アメリカのアライン・テクノロジー社が1999年に発表しました。
現在では世界100か国以上で提供されており、マウスピース型矯正装置の中でも信頼性が高いとされています。
以上のようにインビザラインとは、世界中で利用されているマウスピース型矯正装置の一種です。
それではインビザラインでの歯科矯正はどのように行われるのか、治療の流れと治療期間について解説します。
インビザラインの治療の流れ
インビザラインでの治療は次のように行われます。
【治療の流れ】
- 1.カウンセリング
- 2.検査
- 3.口腔内の3次元データを取得する
- 4.3次元シミュレーションにより治療計画を立てる
- 5.マウスピースが届く
- 6.マウスピースの装着を開始する
- 7.マウスピースを変えながら治療を進める
- 8.リテーナーを1~2年装着する
インビザラインによる治療では、まず口腔内の検査や3次元データの取得を行います。
そしてアライン・テクノロジー社に3次元データを送付。
するとデータに沿ったマウスピースが20個から40個届きます。
マウスピースは治療段階に応じて約2週間交換しますが、通院は1~2か月に1回です。
矯正治療が終わった後は、リテーナーと呼ばれる保定装置を1~2年間装着して治療終了となります。
インビザラインの治療期間
インビザラインの治療期間は、全体で2~3年が目安です。
部分的な矯正治療であればもっと短期間で終了します。
ただしあくまでも目安であり、口腔内の状態により変わる可能性があることも知っておいてください。
いずれにしても治療期間は長く、2~3年かかるのが一般的です。
インビザラインで後悔したケース
インビザラインで治療を受けて後悔したという方は、どのようなことが原因であったのか見ていきましょう。
治療を受けてから後悔が残らないように、あらかじめ原因について知っておくことが大切です。
ケース①希望の期間内に終わらなかった
まずは希望する期間内に治療が終わらなかったケースについてです。
インビザラインの治療は長期にわたります。
さらにマウスピースを外している時間が長かったり、しっかりはまっていなかったりすると矯正がうまく行われません。
マウスピースの再製作があれば、さらに期間がかかるでしょう。
場合によっては当初の予定よりも治療が長期化するケースもあり、後悔したと感じる方もいるようです。
ケース②理想の仕上がりにならなかった
予定期間内に治療が完了しても、理想の仕上がりにならなかったケースもあります。
治療が終わったとき、歯の中心がずれて完成してしまうことがあるためです。
たとえば歯の大きさが左右で違う、顎に歪みがあるなどの場合、歯の中心がずれることがあります。
また歯が元の位置に戻ってしまう「後戻り」が起きることも考えられるでしょう。
治療を受けても理想の仕上がりにならなければ、後悔が残るのも当然です。
ケース③歯茎が下がってしまった
インビザライン治療を受けて後悔する原因のひとつとして、歯茎が下がってしまうことがあげられます。
マウスピースによる無理な力を受け続けたこと、歯茎にマウスピースが当たってしまうこと、骨の料が少ないことが原因です。
ただしインビザラインによる矯正治療は、適切に行われていても歯茎が下がるリスクがあります。
後悔しないよう、事前に歯科医院に相談することが大切です。
ケース④噛み合わせが悪くなってしまった
噛み合わせが悪くなって後悔するケースもあります。
歯列がきれいになったとしても、噛み合わせが悪ければ歯の機能性は低下してしまいます。
噛み合わせの問題は、歯が予定した位置に動かなかったことが原因です。
歯科矯正治療を専門としている歯科医院の治療を受けることで、噛み合わせが悪くなるリスクを避けやすくなります。
ケース⑤治療したのに歯並びが戻ってしまった
歯並びが以前のように戻ってしまう可能性があることも、インビザラインで後悔する原因のひとつです。
マウスピースによる矯正治療が終わった後は、リテーナーと呼ばれる保定装置を装着します。
リテーナーは歯並びが戻るのを防ぐための装置であり、しっかりと装着できていないと歯の位置が元に戻ってしまうことがあります。
歯並びが戻るのを防ぐには、リテーナーを医師の指示通り、しっかりと装着することが大切です。
インビザラインで後悔しないためのポイント
インビザライン治療における後悔の原因についてご紹介しました。
これから治療を受けたいと考えている方に向けて、インビザラインで後悔しないためのポイントも解説していきます。
ポイント①経験や実績が豊富なクリニックを選ぶ
まずはインビザラインの経験・実績が豊富なクリニックを選ぶことです。
経験・実績が豊富なクリニックであれば、多くの症例を経験していることでしょう。
さまざまなトラブルや症例に対応できる力を持つ、経験・実績ともに豊富なクリニックを選んでください。
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ポイント②治療後の保定期間を守る
歯並びが戻るのを防ぐには、治療後の保定期間を守ることも大切です。
クリニックから指示された保定期間よりも早めにリテーナーを外すと、元に戻りやすくなります。
指示された期間内は、リテーナーをしっかりと装着しましょう。
ポイント③口内を清潔に保つ
口内を健康に保つには、清潔にすることも欠かせません。
インビザライン治療中は唾液が歯に行き渡りにくく、歯周病や虫歯が発生しやすい状態となります。
口内を清潔に保ち、トラブルが起きないように注意してください。
ポイント④事前に口内のトラブルを解消しておく
インビザラインで後悔しないためには、あらかじめ虫歯や歯周病を解消しておきましょう。
口内にトラブルがある状態で治療を始めると、治療期間が長引く傾向があります。
予定通りの期間に終わらせるには、トラブルのない状態で治療を受けなければなりません。
関連記事:インビザラインで治療できない6つの症例と対処法について
ポイント⑤定期的に通院する
インビザラインで後悔しないための最後のポイントは、定期的に通院することです。
定期的に通院していれば、何らかのトラブルが起きてもすぐに対処できます。
また診察ができなければ、その分、治療期間が長引くことにもつながるでしょう。
定期的な通院をするように心がけてください。
インビザラインでの歯科矯正の注意点
インビザラインで治療を受けて後悔する原因はさまざまです。
しかし次の3つの注意点を守れば、治療を受けてよかったと思えるようになるでしょう。
注意点①マウスピースを正しく装着する
まずはマウスピースを正しく装着することです。
インビザラインによる歯科矯正は、マウスピースを正しく装着しなければ実現されません。
クリニックで指示された通りの方法で装着してください。
注意点②マウスピースを1日22時間以上装着する
マウスピースを1日22時間以上装着することもポイントのひとつです。
正しく装着されていても、22時間以上でなければ歯科矯正の効果が低くなってしまいます。
治療期間がさらに長くなることもあるでしょう。
インビザラインによる治療を受けている間は、1日22時間以上のマウスピース装着を意識してください。
注意点③マウスピースを清潔に保つ
最後にマウスピースの清潔を保つことについてです。
インビザラインの治療中は、基本的に虫歯の治療が行えません。
治療をすると歯の形が変わってしまい、治療計画自体を変えなければならなくなるためです。
マウスピースを清潔に保ち、虫歯にならないように気をつけましょう。
関連記事:インビザラインの治療期間はどのくらい?短縮するための5つの方法
インビザラインで後悔しがちな原因は解消できる
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで、インビザラインを受けて後悔する原因がご理解いただけたと思います。
インビザライン治療を受けて後悔する原因はさまざまですが、いずれも解消できるものです。
クリニック選びのポイントや治療中の注意点を守っていただければ、治療後の後悔はないでしょう。
船堀の矯正歯科・船堀ガーデン歯科 矯正歯科でもインビザライン治療に対応しています。
初回相談は無料ですので、治療を検討されている方はぜひお気軽にご相談ください。
この記事を監修した人
船堀ガーデン歯科 矯正歯科 院長
東京医科歯科大学歯学部歯学科を卒業。ワタナベ歯科医院へ6年間勤務医として数多くの症例に携わり、歯科治療技術を研鑽。2020年5月、「船堀ガーデン歯科 矯正歯科」を開院。
一般歯科だけではなく、矯正歯科治療にも力を入れており、2022年にはインビザライン社から功績を認められ、インビザラインGo ゴールドプロバイダーを受賞。地域に密着し、「見てわかる」をモットーに丁寧でわかりやすい治療を提供している。
【略歴】
- 東京医科歯科大学歯学部歯学科 卒業
- ワタナベ歯科医院勤務
- ワタナベ歯科医院勤務
【メディア取材記事】