ホワイトニングは毎日やるべき?理想の頻度と気をつけたいポイント

「ホワイトニングは、毎日、行わなければならないの?」「毎日、行うときに気をつけるポイントを教えてほしい」などと考えていませんか。適切な頻度がわからず、困っている方は多いでしょう。理想の頻度は、ホワイトニングの方法で異なります。必ずしも、毎日、行わなければならないわけではありません。
ここでは、方法別に理想の頻度を紹介するとともに、毎日、行わないほうがよい人の特徴、やり過ぎたときに考えられるリスクなどを紹介しています。ホワイトニングの頻度でお悩みの方は参考にしてください。
目次
ホワイトニングは毎日やる必要があるの?
ホワイトニングの主な方法は以下の通りです。
【ホワイトニングの方法】
・オフィスホワイトニング
・ホームホワイトニング
・デュアルホワイトニング
施術を受ける頻度は、ホワイトニングの方法で異なります。具体的に、どの程度のペースで行えばよいのでしょうか。
オフィスホワイトニングの理想の頻度
オフィスホワイトニングは、歯科医院で歯科医師などが専用の薬剤を用いて行う方法です。希望の白さになるまでは、1週間~2週間に1回程度のペースで施術を行います。効果が現れるタイミングの目安は1回~3回程度の施術です。希望する白さになった後は、状態を維持するため定期的に施術を行います。頻度の目安は、3カ月~6カ月に1回程度です。具体的な頻度は、希望する歯の状態で異なります。真っ白を希望している場合はこれよりも短い期間で、自然な白さを希望している場合はこれよりも長い期間で施術を行うこともあります。
ホームホワイトニングの理想の頻度
ホームホワイトニングは、専用の薬剤とマウスピースを用いて自宅で行う方法です。歯科医院で指導を受けてから取り組みます。理想の頻度は、希望の白さになるまでは週に4回以上です。できるだけ早く歯を白くしたい場合は、毎日、行うことが勧められます。自宅でも安全に扱える薬剤を使用するため、オフィスホワイトニングに比べると、効果を実感するまで時間がかかります。効果を実感する目安は2週間~4週間程度です。希望の白さになってからは、1週間に1回程度の頻度で状態を維持します。
デュアルホワイトニングの理想の頻度
デュアルホワイトニングは、オフィスホワイトニングを受けてからホームホワイトニングを行う方法です。前者の特徴である即効性と後者の特徴である持続性を期待できます。頻度の目安は、オフィスホワイトニングが3カ月に1回程度、ホームホワイトニングが1週間に1回~3回程度です。歯科医院でオフィスホワイトニングを受けつつ、自宅でもホームホワイトニングを行うと考えればよいでしょう。他の方法に比べてコストはかかりますが、ムラのないきれいな仕上がりになります。
関連記事:1回のホワイトニングで得られる効果と歯の白さを維持するコツ
ホワイトニングを毎日やらないほうがよい人の特徴
ホワイトニングで使用する薬剤は歯に負担をかけます。痛みを感じる場合は、毎日、やらないほうがよいでしょう。歯の根元が露出している方や、歯にひびが入っている方は注意が必要です。無理をすると、歯や神経にダメージを与えてしまう恐れがあります。痛みを感じる場合は、2日~3日に1回程度の頻度にして様子を見るとよいかもしれません。基本的には、1日~2日ほど間隔をあければ痛みは治まります。なお、間隔を空けても仕上がりに影響はありません。効果を実感するまで時間がかかるだけです。痛みが強いときは、歯科医師に相談することも検討してください。
関連記事:ホワイトニングの頻度はどのくらい?効果を得られる回数とは
1回のホワイトニングで得られる効果
1回あたりの効果は、ホワイトニングの種類で異なります。使用する薬剤などが異なるためです。オフィスホワイトニングは、1回~3回程度の施術で効果を実感できると考えられています。できるだけ早く歯を白くしたいときにおすすめの方法です。ホームホワイトニングは、効果を実感するまで2週間~4週間程度かかります。1回目から劇的な変化を実感できることは少ないでしょう。デュアルホワイトニングは、これらを組み合わせた方法です。オフィスホワイトニングを最初に行う場合は、早いタイミングで効果を実感できると考えられます。
ホワイトニングの効果はどのくらい続く?
効果の持続期間も、ホワイトニングの方法で異なります。一般的に、オフィスホワイトニングの効果は3カ月~6カ月程度、ホームホワイトニングの効果は6カ月~12カ月程度、デュアルホワイトニングの効果は12カ月~24カ月程度、続くと考えられています。1回あたりの効果を踏まえて、各方法の特徴をまとめると以下のようになります。
方法 | 即効性 | 持続性 |
オフィスホワイトニング | 〇 | △ |
ホームホワイトニング | △ | 〇 |
デュアルホワイトニング | 〇 | 〇 |
目的にあわせて使い分けることが大切です。
関連記事:ホワイトニングは痛い?痛みを感じる原因と和らげるための対処法
ホワイトニングをやりすぎるとどうなる?
できるだけ早く歯を白くするため、毎日でもホワイトニングを行いたいと考えている方もいるでしょう。ただし、やり過ぎには注意が必要です。以下のリスクを高める恐れがあります。
リスク①知覚過敏を引き起こす
ホワイトニングをやり過ぎると、一時的に知覚過敏を起こすことがあります。知覚過敏は、虫歯などの病変がないにもかかわらず、冷たいものを飲んだり、甘いものを食べたり、歯にブラシがあたったりすると痛みを感じる状態です。ホワイトニングで知覚過敏が起きる理由ははっきりとわかっていません。現在のところ、使用する薬剤が関与していると考えられています。痛みを感じたときにホワイトニングを1日~2日程度中断すると、通常は症状が治まります(治療を終えた場合も同様)。痛みを感じるときは、無理をしないことが大切です。
リスク②歯の表面が荒れる
歯の表面がザラザラになったように感じることもあります。歯を覆っている膜が分解されて剥がれ落ちてしまうためです。程度によっては、一時的な不快感を引き起こします。質感が変わるため「歯が脆くなったのでは?」などと心配してしまいますが、ホワイトニングのやりすぎで歯の表面が脆くなることはありません。不快感が生じた場合も、歯の健康について心配する必要は基本的にないでしょう。
リスク③歯茎が痛む
自宅でホワイトニングを繰り返していると、歯茎が痛いと感じることもあります。原因は、歯茎に専用の薬剤が付着することです。毎日のように行っていると、毎日のように行うと、歯茎に薬剤が付着するリスクが高まります。痛みが生じた場合は、薬剤を拭き取ることが大切です。通常であれば、数時間~数日程度で痛みは治まります。痛みが強い場合や痛みが続く場合は、歯科医院で相談するとよいでしょう。オフィスホワイトニングは、歯科医師などの専門家が薬剤を塗布するため、トラブルを起こしにくいといえます。
関連記事:ホワイトニングによる知覚過敏の原因とは?対処法も紹介
ホワイトニングの効果を長持ちさせるコツ
ホワイトニングの持続期間は、ライフスタイルからも影響を受けます。ここでは、効果を持続させるコツを紹介します。
コツ①生活習慣を見直す
白い歯を維持したい方は、生活習慣を見直しましょう。特に注意したいのが喫煙です。タバコには、黄ばみの原因になるタールが含まれています。タールは粘着力があるため、食べかすなども引き寄せてしまいます。これらの影響で、タバコを吸っていると歯が汚れやすくなるのです。残念ながら、通常の歯磨きでタールを落とすことはできません。白い歯を維持したい方は、禁煙に取り組むほうがよいでしょう。タバコをやめられない方は、喫煙外来で相談してみてはいかがでしょうか。
コツ②食事に気を配る
食事の内容に注意することも大切です。特に、ホワイトニング直後は、歯を覆っている膜が剥がれて着色しやすいため、気をつける必要があります。着色の原因になりやすい食べ物、飲み物は以下の通りです。
【着色の原因になりやすい食べ物、飲み物】
・カレー
・チョコレート
・醤油
・お茶
・コーヒー
・赤ワイン
ストローを使用すると、飲み物が歯に触れにくくなります。これらの食べ物、飲み物を摂取したときは、水で口をゆすいだり、歯を磨いたりするとよいでしょう。
コツ③飲食前に水を飲む
飲食の前に水を飲むことも勧められます。口の中が乾燥していると、飲食で着色しやすくなるためです。したがって、口の中全体を湿らせるように水を飲むことが大切です。この場合は、ストローの使用を控えるほうがよいでしょう。ホワイトニングを行う方は、飲食の前に水を飲む、飲食の後に水で口をゆすぐ習慣を身につけるとよいかもしれません。
関連記事:ホワイトニングは医療費控除の対象になる?費用を抑える方法も紹介
毎日のホワイトニングを行う場合に覚えておきたいこと
ホワイトニングを行っても、1回で劇的な変化を実感できるとは限りません。特に、ホームホワイトニングは効果が緩やかです。しかし、正しい方法で行っていれば、自分では効果がないと感じていても、少しずつ変化していると考えられます。焦ることなく、歯科医師の指示を守りながら取り組むことが大切です。毎日、歯を見ていると変化を実感しにくくなります。ホワイトニング前の歯を画像や動画で記録しておくと、わずかな変化を確かめやすくなります。
関連記事:ホワイトニング後の食事制限はいつまで?食事で心がけたいポイント
適切な頻度でホワイトニングを行いましょう
ここでは、ホワイトニングの適切な頻度について解説しました。適切な頻度は、ホワイトニングの方法で異なります。ホームホワイトニングで、できるだけ早く歯を白くしたい場合は、毎日、行うとよいでしょう。ただし、やり過ぎると知覚過敏などのトラブルを起こす恐れがあります。歯科医師の指示を守りながら取り組むことが大切です。
船堀ガーデン歯科・矯正歯科のホワイトニングでは、口腔環境の安定を図ってからホワイトニングを行っています。効果や費用を踏まえて、患者様に合っている方法をご提案している点もポイントです。江戸川区でホワイトニングを受けたい方は、お気軽にご相談ください。
この記事を監修した人

船堀ガーデン歯科 矯正歯科 院長
東京医科歯科大学歯学部歯学科を卒業。ワタナベ歯科医院へ6年間勤務医として数多くの症例に携わり、歯科治療技術を研鑽。2020年5月、「船堀ガーデン歯科 矯正歯科」を開院。
一般歯科だけではなく、矯正歯科治療にも力を入れており、2022年にはインビザライン社から功績を認められ、インビザラインGo ゴールドプロバイダーを受賞。地域に密着し、「見てわかる」をモットーに丁寧でわかりやすい治療を提供している。
【略歴】
- 東京医科歯科大学歯学部歯学科 卒業
- ワタナベ歯科医院勤務
- ワタナベ歯科医院勤務
【メディア取材記事】