マウスピース矯正と歯周病治療は同時にできる?条件と治療の順序を歯科医が解説
📋 この記事を読む前に確認しよう
「矯正をしたいけれど、歯周病があると言われた…」「マウスピース矯正は歯周病があっても受けられるの?」こうした疑問を持つ方はとても多くいらっしゃいます。
歯周病のある状態で矯正を始めることには、医学的に慎重であるべき理由があります。一方で、適切な順序と条件を整えれば、マウスピース矯正と歯周病治療を並行・連携させながら進めることが可能なケースもあります。
この記事では、東京都江戸川区船堀にある船堀ガーデン歯科 矯正歯科の院長・三宅雄一郎が、歯周病と矯正の関係を医学的根拠をもとにわかりやすくお伝えします。
- 歯周病があるとマウスピース矯正ができない理由とは
- 矯正を始めるために必要な「歯周病の状態」の条件
- 歯周病治療と矯正を同じ医院で進めるメリットと注意点

目次
インビザラインで矯正した芸能人10選|目立たない矯正が選ばれる理由とは
インビザラインを選んだ芸能人にはどのような共通点があるのか?実際の事例をもとに、目立ちにくい矯正が選ばれる理由やメリット、検討する際のポイントをわかりやすく解説します。
「歯周病があると矯正できない」は本当?まず知っておきたいこと
歯列矯正を検討している方の中には、歯科検診や他の治療の際に「歯周病があるので矯正は難しいかもしれません」と言われた経験をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
これは半分正しく、半分は「状況による」という回答になります。歯周病が活動期(進行中)のまま矯正を始めることは、歯やあごの骨にとって大きなリスクを伴います。しかし、歯周病をきちんと治療・管理した状態であれば、マウスピース矯正を検討できる場合があります。

歯周病とはどんな状態か
歯周病とは、歯と歯ぐきの境目にたまった歯垢(プラーク)の中の細菌が原因で引き起こされる炎症性の疾患です。軽度の「歯肉炎」から始まり、進行すると歯を支える骨(歯槽骨)が溶けてしまう「歯周炎」へと進展します。
日本では成人の多くが何らかの歯周病の影響を受けているとされており、自覚症状が少ないまま進行するケースも珍しくありません。定期的な歯科検診が重要な理由のひとつです。
矯正中に歯周病が進行するとどうなるか
矯正治療は、歯に一定の力をかけて少しずつ動かすことで歯並びを整えます。この際、歯を支えている骨(歯槽骨)がリモデリング(溶けながら再生するプロセス)を繰り返すことで歯が移動します。
ここで問題になるのが、歯周病によってすでに骨吸収が起きている状態で矯正力を加えると、骨のダメージがさらに拡大しやすくなることです。最悪の場合、歯が揺れる・抜歯が必要になるなど取り返しのつかない事態につながる可能性があります(個人差があります)。
よくある誤解:「マウスピース矯正なら負担が少ないから大丈夫」
マウスピース矯正(インビザラインなど)はワイヤー矯正と比べて取り外しができ、歯のクリーニングがしやすいというメリットがあります。そのため「歯周病があってもマウスピースなら問題ないのでは?」と思われる方も多いのですが、これは大きな誤解です。
マウスピース矯正も歯に力を加えて動かすことに変わりはありません。歯周病が活動期のまま治療を進めることのリスクは、矯正装置の種類にかかわらず存在します。まず歯周病を正しく評価・治療することが、矯正治療を安全に行うための前提となります。
歯周病とマウスピース矯正の関係:医学的な仕組みを理解しよう
ここでは、歯周病がある状態でなぜ矯正に注意が必要なのか、医学的な仕組みから整理します。難しい言葉はできるだけかみ砕いてご説明します。
Point 01 歯周病と骨吸収の関係
歯を支える骨が失われると矯正リスクが高まる
健康な歯は「歯槽骨」と呼ばれる骨にしっかり支えられています。歯周病が進行すると、この歯槽骨が細菌の毒素や炎症反応によって吸収(溶けていく)されます。骨の支えが少ない歯に矯正力を加えると、歯の動きが不安定になったり、さらに骨が失われやすくなったりするリスクがあります。歯周病の程度と骨吸収の状態を事前にしっかり評価することが重要です。

Point 02 矯正中の口腔衛生管理の重要性
マウスピース矯正は歯磨きしやすいが油断は禁物
マウスピース矯正は装置を取り外して食事・歯磨きができるため、ワイヤー矯正と比べてプラークコントロール(汚れ管理)がしやすい特徴があります。一方で、マウスピースを長時間装着する分、装置内が唾液で満たされにくくなり、細菌が繁殖しやすい環境になることも。矯正中も定期的なクリーニングと歯周病チェックを継続することが大切です。
Point 03 歯周病の「活動期」と「安定期」の違い
安定期であれば矯正を検討できるケースがある
歯周病には「炎症が活発に進んでいる活動期」と「治療によって炎症が落ち着いた安定期」があります。矯正を開始する条件として重要なのは、活動期の歯周病をきちんと治療し「安定期」の状態にコントロールすることです。安定期と判断された上で、定期的なメンテナンスを継続しながら矯正を進めるという流れが一般的です(状態には個人差があります)。
マウスピース矯正を始めるための「歯周病の条件」と治療の順序
では、具体的にどのような条件・手順を経れば矯正を検討できるのでしょうか。船堀ガーデン歯科 矯正歯科では、矯正専門医・一般歯科医・口腔外科医が常勤しており、一つの院内で歯周病治療から矯正まで連携して対応できる体制を整えています。
STEP 1:まず歯周病の精密検査を行う
矯正相談の前に、まず現在の歯周病の状態を正確に把握することが必要です。プローブ(細い器具)で歯と歯ぐきの間の深さ(歯周ポケット)を計測し、出血や炎症の有無を確認します。当院では歯科用CTも完備しており、レントゲンだけでは把握しにくい骨の状態も立体的に確認することができます。
STEP 2:歯周病の治療・安定化を優先する
検査の結果、歯周病が活動期と判断された場合は、まず歯周病治療を優先します。スケーリング(歯石除去)やルートプレーニング(歯根面の清掃)などを通じて、歯周病の原因となる細菌や歯石を取り除き、炎症を落ち着かせます。
歯周病が安定したと確認されてはじめて、矯正治療のスタートを検討します。この順序を守ることが、矯正を安全に行うための医学的な根拠に基づいた流れです。
STEP 3:矯正治療中も定期的な歯周病のモニタリングを継続する
矯正治療が始まった後も、歯周病の管理は継続します。定期的なメンテナンス(クリーニングと歯周病チェック)を院内で並行して行いながら、矯正の進捗を確認します。一つの院内でこれらを一括して対応できることは、患者さんにとって通院の負担を減らすとともに、担当医師間で情報を共有しながら治療を進められるという大きなメリットがあります。
⚠ 注意:自己判断で矯正を開始しないでください
インターネットや口コミで「歯周病でもマウスピース矯正を受けた」という情報を目にすることがあります。しかし、歯周病の程度・骨吸収の状態・全身的な健康状態は個人によって大きく異なります。自己判断で矯正を始めることは非常にリスクが高く、歯や骨に回復困難なダメージを与える可能性があります。必ず歯周病の状態を歯科医師が評価した上で、矯正の可否を判断してもらいましょう。
Web予約はこちら / 矯正歯科 初回無料カウンセリングを行っております
矯正カウンセリング・精密検査・診断はすべて無料で承っております。

歯周病がある場合のマウスピース矯正:メリットと注意点を整理する
歯周病をしっかりコントロールしたうえでマウスピース矯正を選択する際の特徴を整理します。治療の選択肢を比較するうえでの参考にしてください。
✅ マウスピース矯正のメリット(歯周病管理との相性)
- 装置を取り外して歯磨き・フロスができるため、プラーク管理がしやすい
- 歯ぐきへの直接的な金属刺激がないため、炎症を起こしにくい
- 定期的なアライナー交換でこまめな口腔チェックの機会を作れる
- 痛みや違和感が比較的緩やかで、力のかかり方を細かく調整しやすい
- 口腔内の清潔を保ちやすく、歯周病の再燃リスクを下げやすい
⚠ 注意すべき点・リスク
- 歯周病が活動期のまま矯正を始めることは骨吸収を悪化させるリスクがある
- 骨吸収が進んだ歯は矯正力に対して不安定になりやすい
- 矯正治療期間中も定期的な歯周病メンテナンスが必須となる
- 重度の歯周病では矯正の適用外となるケースがある
- 自己管理(アライナーの装着時間・歯磨き)が治療結果に影響する
矯正開始前に確認すべき「歯周病の安定度」の目安
一般的に、矯正を開始するための目安として、歯周ポケットの深さが一定以下に安定していること・出血や膿などの急性炎症がないこと・患者さん自身のセルフケア習慣が整っていること、などが確認されます。ただし、これらの基準は患者さんの口腔内の状態によって個別に判断されるものです。「自分は大丈夫かどうか」は、必ず歯科医師による診査・診断を受けて確認してください。
矯正治療期間中の歯周病メンテナンスの重要性
矯正治療は短くても数ヶ月、長ければ2〜3年程度かかることがあります(個人差があります)。その間ずっと、歯周病が再燃しないよう口腔内の状態を維持し続けることが求められます。矯正担当医と歯周病担当医が別々の医院であると、情報の共有や治療方針の調整が難しくなることがあります。同じ院内でこれらを完結させられる環境が、治療の質と安心感を高める重要な要素のひとつです。
船堀ガーデン歯科 矯正歯科が選ばれる理由:院内完結型の総合診療
東京都江戸川区船堀にある船堀ガーデン歯科 矯正歯科では、患者様のお口の中の状態を正確に把握し、対処療法ではなく問題の根本を解決する歯科診療を目指しています。
歯周病治療と矯正を連携させて進めるためには、それぞれの専門医が同じ院内に常勤していることが重要です。当院では矯正専門医・一般歯科医・口腔外科医がすべて常勤しており、患者様が複数の医院を転々とすることなく、一つの院内で治療を完結できる体制を整えています。
- 日本歯周病学会所属の院長が在籍:歯周病の評価・治療から矯正の適否判断まで、根拠に基づいた診療を行います
- インビザラインゴールドプロバイダー認定の矯正専門医が常勤:高精度なマウスピース矯正の計画・管理を院内で実施できます
- 歯科用CT完備・3Dシミュレーション対応:骨の状態を立体的に把握し、より精密な治療計画の立案が可能です
- 矯正カウンセリング・精密検査・診断がすべて無料:費用の心配なく「まず相談する」ことができます
- 平日19時まで受付・土曜診療あり:お仕事や学校帰りでも通いやすい診療体制を整えています
院長 三宅雄一郎 からのコメント
歯周病とマウスピース矯正の関係は、患者様にとって「どちらを先にすればいいの?」という判断が難しいテーマだと思います。当院では日本歯周病学会での学びと、東京医科歯科大学での教育で培った知識をもとに、歯周病の状態を正確に評価した上で矯正の可否・順序をお伝えしています。あなたの歯の悩み、一緒に解決しますので、まずはお気軽にご相談ください。
副院長 山口明日香 からのコメント
歯周病がある状態での矯正は「できる・できない」の二択ではなく、「どんな条件であれば安全に進められるか」という視点で一人ひとり丁寧に判断することが大切です。患者様にとって歯科診療がストレスのないものになるよう、わかりやすいご説明を心がけています。不安なことがあれば何でもご相談ください。

よくある質問:歯周病とマウスピース矯正について
軽い歯肉炎でもマウスピース矯正はできませんか?
歯肉炎は歯周病の初期段階で、適切な治療とセルフケアによって改善が期待できます。歯肉炎の状態が改善・安定していれば、矯正を検討できるケースがあります。ただし、歯肉炎の程度や歯槽骨の状態は個人差がありますので、まず歯科医師による検査・診断を受けることをおすすめします。当院では矯正カウンセリングと精密検査を無料で行っています。
歯周病治療にはどれくらいの期間がかかりますか?
歯周病の程度や患者様の口腔内の状態によって大きく異なりますが、軽度〜中程度の場合、基本的な歯周病治療(スケーリング・ルートプレーニングなど)は数週間〜数ヶ月程度を目安とすることが多いです(個人差があります)。治療後に状態が安定してから矯正の開始を検討します。詳しくは診査・診断の上でご案内します。
矯正治療中に歯周病が再発した場合はどうなりますか?
矯正治療中に歯周病の再燃が確認された場合、状況によっては矯正の進行を一時停止し、歯周病の再治療を優先することがあります。当院では矯正治療と歯周病管理を同じ院内で一括対応しているため、問題が起きた際もスムーズに対処できる体制を整えています。定期的なメンテナンスで早期発見・早期対応が期待できます。
📌 この記事のまとめ
- 歯周病が活動期のままマウスピース矯正を始めることは、骨吸収を悪化させるリスクがあるため推奨されない
- 歯周病を治療・安定化させることが矯正を始めるための重要な条件となる
- 安定期の歯周病であれば、定期的なメンテナンスを継続しながら矯正を検討できるケースがある(個人差あり)
- 歯周病治療と矯正を同じ院内で連携して進められる「院内完結型」の環境が、安全で効率的な治療につながる
- まずは歯科医師による精密検査・診断を受け、自分の状態を正確に把握することが第一歩
矯正のことも、歯周病のことも、まずはご相談ください
船堀ガーデン歯科 矯正歯科では、矯正カウンセリング・精密検査・診断をすべて無料で行っています。江戸川区船堀・都営新宿線船堀駅南口から徒歩4分。平日は受付19時まで、土曜日も診療しています。お仕事帰りや週末のご来院もお気軽にどうぞ。
Web予約はこちら / 矯正歯科 初回無料カウンセリングを行っております
監修・執筆者プロフィール

院長 三宅雄一郎(みやけ ゆういちろう)
東京医科歯科大学歯学部歯学科卒業。ワタナベ歯科医院での6年間の勤務を経て、2020年5月に船堀ガーデン歯科 矯正歯科を開院。日本顕微鏡学会・日本歯周病学会所属。東京SJCDレギュラーコース修了。ノーベルバイオケア・ストローマン・アストラテックのインプラントベーシックコース修了。「対処療法ではなく根本解決」をモットーに、患者様の5年後・10年後の満足度を大切にした診療を行っています。
副院長 山口明日香
矯正歯科専門医として当院に常勤。インビザラインゴールドプロバイダー認定を取得しており、マウスピース矯正の豊富な治療実績を持ちます。患者様一人ひとりの口腔内の状態に合わせた丁寧なカウンセリングと治療計画の立案を行っています。
📍 船堀ガーデン歯科 矯正歯科 / 東京都江戸川区船堀3-16-5 / TEL: 03-6456-0372
🕐 診療時間:平日 9:30〜13:00 / 14:30〜18:30受付 ・ 土曜診療あり ・ 休診:日曜・祝日
この記事を監修した人

船堀ガーデン歯科 矯正歯科 院長
東京医科歯科大学歯学部歯学科を卒業。ワタナベ歯科医院へ6年間勤務医として数多くの症例に携わり、歯科治療技術を研鑽。2020年5月、「船堀ガーデン歯科 矯正歯科」を開院。
一般歯科だけではなく、矯正歯科治療にも力を入れており、2022年にはインビザライン社から功績を認められ、インビザラインGo ゴールドプロバイダーを受賞。地域に密着し、「見てわかる」をモットーに丁寧でわかりやすい治療を提供している。
【略歴】
- 東京医科歯科大学歯学部歯学科 卒業
- ワタナベ歯科医院勤務
- ワタナベ歯科医院勤務
【メディア取材記事】










