ホワイトニングができない人の9つの特徴と施術を受けるための解決法

ホワイトニングを希望する方に向けて、施術を受けられない場合の条件を解説します。
歯を白くしたいと思ったときに検討するのがホワイトニング。しかし「施術を受けられない人もいるらしい」「歯並びが悪いけどホワイトニングできる?」と、施術を受ける決心がつかない人も。
そこで今回の記事では、ホワイトニングができない人の特徴を9つご紹介します。もし条件に当てはまったときの解決法も掲載していますので、ご自身に合った施術法が見つかるはずです。
目次
ホワイトニングができない人の特徴
身体や口腔内の状態によって、施術を受けられない人がいます。それではどのような人が施術を受けられないのでしょうか?9つの特徴から解説していきます。
特徴1:未成年の人
まずは未成年の人です。未成年の人の身体は、完全に成長が終わっていません。そのためホワイトニングで使用する薬剤の影響により、歯にダメージが与えられることがあるためです。
歯科医院でも、ホワイトニングは18歳以上でなければ受けられないことがほとんどでしょう。未成年の人がホワイトニングを受けたいと思われたとしても、成人になってから治療を受けるようにしてください。
特徴2:妊娠中、もしくは授乳中の人
妊娠中の人、授乳中の人も施術を受けられない人です。
ホワイトニングでは薬剤を使用します。口腔内とは言え、母体・胎児・乳児に悪影響が及ぶ可能性も捨てきれません。
また妊娠中はホルモンバランスが変わりやすく、唾液分泌量も少なくなる傾向があるため、口内環境も悪化しやすいときです。つわりがつらく、定期的な通院が難しくなることも考えられます。
そのため妊娠中・授乳中の人の場合、ホワイトニングをお断りしています。授乳期間が終わって、身体が安定してから施術を受けるようにしてください。
特徴3:歯列矯正をしている人
歯列矯正をしている人が、同時にホワイトニングを受けることは避けるようにしてください。ただしマウスピース矯正であれば、ホワイトニングと同時進行も可能です。
一方、ワイヤー矯正を受けているなら、ホワイトニングをしても歯に色ムラができてしまうためおすすめいたしません。装置を外せないため、どうしても薬液の行き届き方にムラが生じてしまいます。
マウスピース矯正をしている場合でも、担当医師に相談してからホワイトニングを受けましょう。
特徴4:知覚過敏の人
知覚過敏の人は、ホワイトニングができない人ではありませんが、施術の際の痛みが強くなることがあるためおすすめできません。
ホワイトニングで痛みが生じるのは、ほとんどのケースで象牙質が露出していることが原因です。歯の表面のエナメル質が溶けたり欠けたりして、神経に近い象牙質に薬剤が付着することにより痛みが生じます。
知覚過敏の人は象牙質が露出している可能性が高く、ホワイトニングを受けると強い痛みを伴うことがあります。先に知覚過敏を治療してからホワイトニングを受けてください。
特徴5:虫歯や歯周病がある人
虫歯や歯周病がある人も、ホワイトニングの前に口腔内の疾患を治すべきです。
一般的に歯科医院でホワイトニングを受けるときは、口腔内をチェックします。そして虫歯や歯周病が見つかった場合、治療を優先するのが基本。
なぜなら虫歯や歯周病があるままホワイトニングをすると、痛みが強く生じたり炎症が起きたりする可能性があるためです。
虫歯や歯周病がある人は、完治するまで歯科医院でのホワイトニングは受けられないと考えてください。
特徴6:歯が欠損している人
歯が欠けたり割れたりしている場合も、痛みが強くなることが多いためホワイトニングができません。
ホワイトニングによる痛みの主な原因は、象牙質が露出していることです。歯が欠損している人は、エナメル質にヒビや割れがあるため、薬剤が象牙質に触れやすくなります。
すると薬剤が歯にしみたり、炎症が起きたりすることもあり得るでしょう。そのため歯が欠損している状態ではホワイトニングはできません。
特徴7:日光アレルギーの人
意外かもしれませんが、日光アレルギーの人もホワイトニングを受けられない対象になります。なぜなら歯科医院のホワイトニングでは、施術中にブルーライトの光を照射するためです。
日光アレルギーの人は光に敏感で、光によって皮膚に湿疹や炎症が起きることがあります。施術中のブルーライトでも症状が出る可能性があるため、光を使用するホワイトニングは避けるのが賢明です。
特徴8:呼吸器疾患のある人
ホワイトニングを避けるべき人として、呼吸器疾患のある人も条件に当てはまります。たとえば喘息などの疾患を持っている人です。
ホワイトニングの施術中には、薬剤から発生するガスによって呼吸器に悪影響を与えることがあります。発作が起こることにも繋がりかねないため、呼吸器疾患のある人がホワイトニングを受けるのは危険でしょう。
特徴9:無カタラーゼ症の人
無カタラーゼ症の人は、ホワイトニングを受けるべきではありません。
無カタラーゼ症の人はカタラーゼと呼ばれる酵素を体内で作り出せません。ホワイトニングの薬剤がもし体内に入ってしまったとき、体内で分解できないためです。
薬剤の成分は、無カタラーゼ症でない人にとっては無害なもの。しかし薬剤を分解できないとなると、口腔内の細胞が壊死する危険性も拭いきれません。
そのため無カタラーゼ症の人は、ホワイトニングを受けることができません。
ホワイトニングができない歯もあるって本当?
施術を受けられない人に該当しなくても、次のような歯がある場合、ホワイトニングを受けられません。
【ホワイトニングができない歯】
・部分入れ歯やブリッジ、インプラントなどの人工歯
・神経を失っている失活歯
・テトラサイクリンにより変色した歯
部分入れ歯、ブリッジ、被せ物、インプラントなど人工的な歯は、ホワイトニングを受けても白くなりません。白くなるのは、あくまでも天然歯だけです。
また神経を失っている歯やテトラサイクリンによって変色した歯は、色素沈着が起こりやすい特徴があります。ホワイトニングで白くなる可能性はあるものの、十分な効果は得られないかもしれません。
ホワイトニングができないワケ
ホワイトニングを受けられない理由はさまざまですが、使用する薬剤が原因となるケースもあります。
場合によっては、方法を選べばホワイトニングを実施できることもあります。施術を受けられない場合でも、実施できる可能性のある方法についても知っておきましょう。
実施できる可能性のあるホワイトニング
日光アレルギーや薬剤が原因の場合、ホームホワイトニングなら実施できる可能性があります。
ホームホワイトニングとは、歯科医院でマウスピースを作製してもらい、自宅でホワイトニングをする方法です。施術に光を使用しませんし、薬剤の濃度もオフィスホワイトニングより低めで安全性が高くなっています。
無カタラーゼ症の人や未成年の人でも、ホームホワイトニングならできるでしょう。
また最近では、未成年の人でもホワイトニングを実施できる、刺激の少ない薬剤を使用している歯科医院も見受けられます。歯科医院の方針によりますが、中には12歳以上から施術ができるところも。
体質的な理由で施術を受けられない場合でも、方法や歯科医院を選べば施術を受けられる可能性があります。
ホワイトニングができない人が歯を白くするためにできること
施術を受けられなくても、歯を白くしたいと考える人は多いでしょう。
そこで歯を白くするためにできることについてまとめました。ホワイトニングができない人でも、次のような方法であれば歯を白くできるはずです。
1.必要な治療を済ませる
虫歯や歯周病、知覚過敏のある人であれば、まずは必要な治療を済ませましょう。口腔内のトラブルがなくなれば、ホワイトニングを受けられるようになります。
歯科医院で治療可能な場合は、治療を終えればホワイトニングを受けることができます。まずは原因を取り除く治療を受けてください。
2.クリーニングを受ける
ホワイトニングを受けられない人には、歯科医院でのクリーニングがおすすめです。クリーニングをするだけでも、歯の黄ばみや黒ずみを除去できます。
着色汚れが気になってホワイトニングを受けたいと思われているなら、クリーニングで悩みを解決できるかもしれません。
3.審美治療を受ける
ホワイトニング以外の審美治療を受けることも方法のひとつです。たとえばセラミック治療やホワイトコート剤塗布などが考えられます。
歯を白くする方法はホワイトニングだけではありません。そのほかの方法を選択してもよいのではないでしょうか。
ホワイトニングができない人は解決策と代替法を検討して
いかがでしたでしょうか?この記事を読んでいただくことでホワイトニングができない人の条件についてご理解いただけたと思います。
施術を受けられない人は確かにいますが、解決法や代替法を検討すれば、歯を白くすることができるかもしれません。
船堀ガーデン歯科・矯正歯科ではカウンセリングを重視しており、ホワイトニングに関するご相談も受け付けております。施術を受けられない条件に当てはまる場合でも、お気軽にお問い合わせください。
この記事を監修した人

船堀ガーデン歯科 矯正歯科 院長
東京医科歯科大学歯学部歯学科を卒業。ワタナベ歯科医院へ6年間勤務医として数多くの症例に携わり、歯科治療技術を研鑽。2020年5月、「船堀ガーデン歯科 矯正歯科」を開院。
一般歯科だけではなく、矯正歯科治療にも力を入れており、2022年にはインビザライン社から功績を認められ、インビザラインGo ゴールドプロバイダーを受賞。地域に密着し、「見てわかる」をモットーに丁寧でわかりやすい治療を提供している。
【略歴】
- 東京医科歯科大学歯学部歯学科 卒業
- ワタナベ歯科医院勤務
- ワタナベ歯科医院勤務
【メディア取材記事】