ホワイトニング後の食事制限はいつまで?食事で心がけたいポイント

「ホワイトニング後は、いつまで食事に気を使えばよいの?」「食事の注意点があれば教えてほしい」などと考えていませんか。施術後の食事制限で悩む方は少なくありません。食事制限を求められる主な理由は、着色のリスクが高まるためです。
ここでは、ホワイトニングの種類別に食事制限が必要な期間を紹介するとともに、食事制限を求められる理由、食事制限中に控えるほうがよいもの、食事で気をつけたいポイントなどを解説しています。以下の情報を参考にすれば、どのような食生活を心がければよいかがわかるはずです。ホワイトニングを検討している方は参考にしてください。
目次
ホワイトニング後の食事制限はいつまで続く?
食事制限が必要になる期間は、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングで異なります。施術で使用する薬剤が異なるためです。参考に、一般的な目安を紹介します。
オフィスホワイトニング | 12時間~48時間 |
ホームホワイトニング | 1時間~3時間 |
以上の時間は、食事の内容に気をつけるべき時間です。食事をとれない時間ではありません。ただし、最低でも施術後30分は、水以外の飲食を避けるほうがよいと考えられています。また、食事制限が必要になる時間は、歯科医院で異なることがあります。これらの点にも注意が必要です。
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ホワイトニングのあとに食事を制限する必要がある理由
施術後に、食事制限が必要になる主な理由は以下の通りです。
歯が刺激に対して敏感な状態になっているため
ホワイトニングは、漂白剤で歯を白くする処置です(狭義)。漂白処置を受けると、刺激から歯を守っている膜が一時的に取り除かれます。この間は、外からの刺激に対してデリケートな状態です。酸性の強い食べ物や飲み物などをとると、歯の表面にダメージを与えてしまう恐れがあります。詳しくは後述しますが、酸性の強い食べ物や飲み物として、レモン、オレンジなどの柑橘類があげられます。このようなリスクがあるため、漂白処置後は食事に注意が必要と考えられているのです。
色が付きやすい状態のため
漂白処置で歯を守っている膜が一時的に取り除かれると、歯の表面に色素が沈着しやすくなります。この間に普段通りの食事をとると、処置後の歯を汚してしまう恐れがあります。着色のリスクが高まるため、施術後は食事を制限するほうがよいと考えられているのです。詳しくは後述しますが、気をつけたい食べ物としてカレーライスやキムチなどがあげられます。なお、歯の表面の膜は、唾液によって少しずつ回復します。時間を限って、食事制限を求められるのはこのためです。
出典:歯とお口のことなら何でもわかるテーマパーク8020(日本歯科医師会)「ホワイトニング」
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ホワイトニング後に避けたほうがよい食べ物
ここからは、施術後に注意したい食べ物や飲み物を紹介します。
色の濃いもの
着色する恐れがあるため、色の濃いものはできるだけ控えましょう。代表的な食べ物の例は次の通りです。
【色の濃いもの】
・カレー
・ミートソース
・キムチ
・醤油
・ソース
・ケチャップ
わかりやすく言えば、衣類についたシミが落ちにくい食品は、歯にも着色しやすいと考えられます。特に、醤油、ソース、ケチャップなどの調味料に注意が必要です。気をつけていても、意識せず口にしてしまうことが少なくありません。たとえば、刺身を食べるときに醤油を使うなどが考えられます。また、料理に使用されている調味料を見落としてしまうこともあります。
ポリフェノールを多く含むもの
ポリフェノールを多く含むものにも注意が必要です。着色を引き起こしやすいと考えられています。代表的な食べ物、飲み物は次の通りです。
【ポリフェノールを多く含むもの】
・コーヒー
・紅茶
・ココア
・緑茶
・赤ワイン
・チョコレート
・ブルーベリー
・赤紫蘇
特に注意したいのが、コーヒー、紅茶、緑茶、赤ワインなどの嗜好品です。摂取が習慣になっていると、施術を終えてホッとしたときに口にしてしまうことがあります。また、ブルーベリーをはじめとする色の濃い果物にも注意が必要です。優しいイメージですが、着色を引き起こす恐れがあります。
酸性のもの
施術後すぐは、酸性のものにも気をつけましょう。歯の表面にダメージを与える恐れがあります。酸性の食べ物や飲み物の例は以下の通りです。
【酸性のもの】
・グレープフルーツ
・レモン
・オレンジ
・パイナップル
・イチゴ
・炭酸飲料
・梅酒
・お酢
意外に感じるかもしれませんが、炭酸飲料は酸性が強い飲み物のひとつです。口の中をスッキリさせたい場合も、施術後は控えるほうがよいでしょう。また、イチゴやオレンジなど、身近な果物も酸性の強い食べ物としてあげられます。これらの果物も、施術後は控えるほうが無難です。
イソフラボンを含むもの
イソフラボンは、マメ科の植物に多く含まれるポリフェノールです。色が薄くても、着色を起こす恐れがあります。参考に、イソフラボンを多く含むものを紹介します。
【イソフラボンを含むもの】
・納豆
・豆腐
・豆乳
大豆に含まれるイソフラボンには、女性ホルモンのエストロゲンとよく似た働きを期待できます。美容や健康の手助けに利用している場合であっても摂取には注意が必要です。
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ホワイトニング後に口にできるもの
ホワイトニング後は、以上の食べ物、飲み物に注意が必要です。では、どのようなものを口にすればよいのでしょうか。基本的には、大豆食品を除く、色の薄いものや白いものであれば問題なく食べられることが多いといえます。具体例は以下の通りです。
【施術後に口にできるもの】
・白米
・食パン
・鶏肉
・白身魚
・大根
・カリフラワー
・チーズ
・バナナ
・リンゴ
・水
・牛乳
これらの食材であっても、色の濃い調味料を使用すると着色しやすくなります。料理全体で考えることが大切です。
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ホワイトニング後におすすめのメニュー
施術後におすすめのメニューを紹介します。
食事 | メニューの例 |
朝食 | ・白米
・焼き魚(白身魚) ・お吸い物 ・食パン ・色の薄い野菜を使ったサラダ ・牛乳 |
昼食 | ・豚骨ラーメン
・塩焼きそば |
夕食 | ・白米
・クリームシチュー ・グラタン ・焼き鳥(塩) ・色の薄い野菜を使ったサラダ ・ペペロンチーノ |
これらのメニューでも、使用する食材や調味料によっては、着色のリスクがあります。また、飲み物にも配慮が必要です。コーヒー、紅茶、緑茶などは、着色の原因になりえます。
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ホワイトニング後の食事で心がけたいこと
続いて、施術後の食事で気をつけたいポイントを解説します。
ポイント①食前に水を飲む
施術後の歯は、普段より乾燥した状態になります。乾燥した歯は、色素を吸収しやすいと考えられています。そのため、食事の前にコップ一杯の水を飲み、歯を湿らせることが大切です。ポイントは、口の中に水をいきわたらせることといえるでしょう。この取り組みを行うことで着色しにくくなります。もちろん、すべての着色を防げるわけではありませんが、食事の選択肢を増やせる可能性があります。
ポイント②飲み物はストローを使って飲む
食事制限が続くと、水以外のコーヒーや緑茶を飲みたくなることがあるはずです。このようなときは、ストローを使って飲み物が歯に触れないようにするとよいでしょう。簡単な取り組みですが、着色のリスクを抑えられます。ただし、熱い飲み物を飲むときに、この方法は原則として使えません。飲み物の温度によっては火傷する恐れがあります。
ポイント③食後は歯を磨く
飲食後に、歯を磨くことも着色を防ぐポイントです。食べかすを取り除けるため、着色しにくくなります。色の薄いものであっても、飲食後はできるだけ歯磨きを行いましょう。何かしらの理由で歯を磨けない場合は、水を使ってうがいをするだけでも問題はありません。
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ホワイトニングのあと色や味の濃いものが食べたくなったらどうする?
食事制限が続くと、色や味の濃いものを食べたくなることがあります。また、会食などで、色や味の濃いものを食べなければならないこともあるでしょう。このようなときは、先ほど紹介したポイント①~ポイント③を心がけると、着色のリスクを小さくできます。色や味の濃いものを食べるときは「事前に水を飲む」「ストローを使う」「食後に歯を磨く」を徹底してみてはいかがでしょうか。ただし、これらの取り組みで、着色を完全に防げるわけではありません。対策を講じている場合も、色や味の濃いものをできるだけ控えることが大切です。
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ホワイトニング後は食事の内容に注意しましょう
ここでは、ホワイトニング後の食事制限について解説しました。最低でも施術後30分は食事を控えるほうがよいと考えられています。この後も、一定の期間は食事内容に注意が必要です。色の濃いものなどを食べると、着色する恐れがあります。やむを得ず食べる場合は、事前に水を飲んだり、食後に歯を磨いたりするとよいでしょう。
江戸川区でホワイトニングを受けたい方は、船堀ガーデン歯科・矯正歯科のホワイトニングをご検討ください。効果や費用を踏まえて、最適な方法をご提案しています。
この記事を監修した人

船堀ガーデン歯科 矯正歯科 院長
東京医科歯科大学歯学部歯学科を卒業。ワタナベ歯科医院へ6年間勤務医として数多くの症例に携わり、歯科治療技術を研鑽。2020年5月、「船堀ガーデン歯科 矯正歯科」を開院。
一般歯科だけではなく、矯正歯科治療にも力を入れており、2022年にはインビザライン社から功績を認められ、インビザラインGo ゴールドプロバイダーを受賞。地域に密着し、「見てわかる」をモットーに丁寧でわかりやすい治療を提供している。
【略歴】
- 東京医科歯科大学歯学部歯学科 卒業
- ワタナベ歯科医院勤務
- ワタナベ歯科医院勤務
【メディア取材記事】