ホワイトニングをやりすぎたときの3つの症状と歯への影響について
ホワイトニングを検討している方に向けて、ホワイトニングをやりすぎたときの弊害について解説します。
ホワイトニングの施術は、回数を重ねるほど歯が白くなるとされています。しかしやりすぎると弊害が起こることも…。
今回の記事では、ホワイトニングをやりすぎたときの3つの症状について解説します。施術を受けすぎることを避けるための方法もご紹介しますので、参考にしていただければ満足度の高いホワイトニングが受けられるでしょう。
目次
ホワイトニングをやりすぎるとどうなるの？
ホワイトニングは施術を重ねるほど効果が増すとされますが、やりすぎると弊害が生じることもあります。
ホワイトニングをやりすぎるとどうなるのか見ていきましょう。
1．歯が弱くなる可能性がある
まず、歯が弱くなる可能性があります。薬剤に触れることによって、歯のカルシウムが失われて、歯が弱くなってしまう弊害です。
歯の表面を覆っているエナメル質は、歯を守っているものです。ホワイトニングをやりすぎると、エナメル質が傷ついてしまうことがあります。すると歯が荒くなったり、知覚過敏になったりする原因になることも少なくありません。
ホワイトニングをやりすぎると、歯が弱くなる可能性があるため注意が必要です。
2．歯の表面が荒れる
過度なホワイトニングをすると、歯の表面が荒れることもあります。
歯の表面が荒れると、歯が傷んだり、しみたりしやすくなるなど、外からの刺激に過敏に反応してしまうことがあるでしょう。
ホワイトニングは歯の表面に、少なからずダメージを与えるものです。ひどくなると冷たい空気が触れるだけで歯がしみるような状態になってしまうことも考えられます。
過度な施術により、歯の表面が荒れて痛みを感じることがあります。
3．知覚過敏の症状が出るリスクがある
ホワイトニングをやりすぎたことによる弊害として、知覚過敏の症状が出るリスクが高まることもあげられます。原因はやはり、薬剤による歯の表面の荒れです。
歯の表面にはペリクル層と呼ばれる膜があります。ホワイトニングをするとペリクル層は剥がされてしまいます。ペリクル層がなくなった歯は外部からの刺激に弱くなり、知覚過敏の状態になってしまうことも。
症状は施術から2日ほどで改善するとされています。しかし、ホワイトニングをやりすぎると歯の保護層が失われ、強い痛みを伴うことがあります。
関連記事：1回のホワイトニングで得られる効果と歯の白さを維持するコツ
ホワイトニングの理想の回数
それではホワイトニングの理想的な回数とはどのくらいでしょうか。やりすぎにならない程度のホワイトニングの回数について把握したうえで、施術を受けるようにしてください。
クリニックでホワイトニングを受ける場合
クリニックでホワイトニングを受ける場合、1～2週間の間隔で、3回ほど実施するのがよいとされています。
推奨される回数はクリニックによっても違うので、詳しくはクリニックに相談してください。歯科医師や歯科衛生士が施術を行うため、基本的にホワイトニングをやりすぎてしまう可能性は低いはずです。
基本的には1～2週間に1回のペースで2～3回施術を受ければ、十分な効果が期待できます。
セルフでホワイトニングを行う場合
セルフホワイトニングであれば、1日最長2時間、14回を1年から1年半に1回行うのが理想的です。
自宅でのホワイトニングでは、濃度の低い薬剤を使用します。そのためオフィスホワイトニングに比べて、効果が現れにくい傾向です。
しかし効果の持続は比較的長いため、1年から1年半に1回、1クール行えばやりすぎにはならないでしょう。
自宅でホワイトニングを行うなら、目安として1年に1回・1日2時間・14回行うことを基本としてください。
関連記事：ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングの5つの違い
ホワイトニングの効果を長持ちさせるためにできること
ホワイトニングのやりすぎを防ぐには、1回のホワイトニングでの効果を長持ちさせることも重要でしょう。
そこで効果を長持ちさせるために、日常の中で気をつけたいことについて解説していきます。
1．施術後すぐは色の濃い飲食物を避ける
ホワイトニングの施術をしたすぐ後は、色の濃い飲食物を避けるようにしましょう。コーヒー、紅茶、赤ワイン、カレー、ミートソースなどは避けるべき飲食物の代表です。
色の濃い飲食物には染色性があり、歯の表面にも汚れを残してしまいます。見た目に色の薄い飲食物の方が安全です。
特にホワイトニングの施術をした直後は避けるようにしましょう。しかし施術直後以外でも、できる限り避けるようにすると効果が長続きするはずです。
2．タバコを控える
歯の着色汚れの大きな原因となるタバコはできる限り控えると、ホワイトニングの効果が持続しやすくなります。
タバコに含まれるニコチンやタールは、歯を着色し、汚れの沈着を促します［1］。特に歯の裏側の黒ずみが顕著になるため［1］、ホワイトニングの効果を持続させるなら禁煙をしましょう。
3．こまめに歯を磨く
日常の中でできるケアとして、こまめに歯を磨くことも欠かせません。
歯には飲食物などによる着色汚れが付着します。毎日のブラッシングで除去できますが、歯磨きを怠ると汚れが定着し、色素沈着が起こることも少なくありません。
食後すぐに歯を磨くようにすれば、ホワイトニングの効果を長持ちさせられるようになるはずです。
4．定期的にクリニックでクリーニングを受ける
最後に、クリニックで定期的にクリーニングを受けることも大切です。クリーニングでは残った歯垢や歯石はもちろん、歯の表面の着色汚れも除去できます。
日常の歯磨きによって、着色汚れを除去できると前項で解説しました。しかしセルフケアで完全に除去できるわけではありません。
そのため3～6ヶ月に1回、クリニックでクリーニングを受けてください。
関連記事：ホワイトニングは痛い？痛みを感じる原因と和らげるための対処法
やりすぎを防ぐために！ホワイトニングを受けるクリニックの選び方
ホワイトニングのやりすぎは、歯にダメージを与えてしまうことがあります。やりすぎを防ぐためには、ホワイトニングを受けるクリニックの選び方も重要となるでしょう。
ご紹介する5つのポイントを意識しながら、クリニック選びを進めてください。
ポイント①丁寧に説明してくれるかを確認する
まずは説明を丁寧にしてくれるかどうかで判断してみてください。
満足のいく施術を受けてもらいたいと思っているクリニックであれば、丁寧な説明をしてくれるはずです。
施術前の説明の丁寧さを確認することは、ホワイトニングのやりすぎを防ぐために重要な確認要素だと言えます。
ポイント②詳しい検査を実施してくれるかを確かめる
詳しく検査してもらえるかどうかも確認してください。
安全にホワイトニングをするには、口腔内にトラブルがない状態にしなければなりません。そのため視診だけでなく、検査をしてもらえるクリニックであれば安心です。
事前検査を受ける際に、どこまで詳細な検査をしてもらえるかしっかりと見るようにしてください。
ポイント③歯茎やくちびるを保護してくれるかを確認する
ホワイトニングの施術にあたって、歯茎やくちびるを保護してもらえるか確認しておくことも、クリニック選びの基準となります。
施術で使用される薬剤は、肌が弱い方にとって刺激が強いものです。もし歯茎やくちびるを保護しようと配慮してくれるクリニックであれば、患者のことを考えてくれるクリニックだと判断できるでしょう。
保護ダムを塗ってくれるかどうか、公式サイトや事前カウンセリングで確認してください。
ポイント④サポート体制が整っているかをチェックする
サポート体制が整っているクリニックを選ぶことも、ホワイトニングへの安心感を高める方法のひとつです。
クリニックによりますが、カウンセリングを重視していたり、オンラインサポートに対応していたりすることがあります。カンセリングを受けてみて、疑問や不安がスッキリと解消されるようなら、施術を受けてみてよいと判断できるでしょう。
ポイント⑤口コミや実績を確認する
最後に、口コミや実績を確認するようにしてください。
ホワイトニングをやりすぎるということは、クリニックのホワイトニング実績が少ないことが原因であるとも考えられます。もし実績が豊富であれば、歯を守るためにやりすぎとなるほどのホワイトニングは勧めません。
口コミと実績を確認すれば、対象のクリニックが安全であるかどうか判断しやすくなるはずです。
関連記事：ホワイトニング後のコーヒーはNG？どうしても飲みたいときの対処法
ホワイトニングのやりすぎは歯の負担に
いかがでしたでしょうか？この記事を読んでいただくことで、ホワイトニングをやりすぎたときの弊害についてご理解いただけたと思います。
施術をあまりに受けすぎた場合、歯がもろくなったり知覚過敏の症状が現れたりすることがあります。適切な回数・頻度を守りましょう。
船堀ガーデン歯科・矯正歯科のホワイトニングでは、カウンセリングを重視して、患者様に寄り添う姿勢で治療を行っております。ホワイトニングに関しても丁寧に説明し、不安をなくした状態で受けていただけるはずですので、ぜひお気軽にご相談ください。
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この記事を監修した人
船堀ガーデン歯科 矯正歯科 院長
東京医科歯科大学歯学部歯学科を卒業。ワタナベ歯科医院へ6年間勤務医として数多くの症例に携わり、歯科治療技術を研鑽。2020年5月、「船堀ガーデン歯科 矯正歯科」を開院。
一般歯科だけではなく、矯正歯科治療にも力を入れており、2022年にはインビザライン社から功績を認められ、インビザラインGo ゴールドプロバイダーを受賞。地域に密着し、「見てわかる」をモットーに丁寧でわかりやすい治療を提供している。
【略歴】
- 東京医科歯科大学歯学部歯学科 卒業
- ワタナベ歯科医院勤務
- ワタナベ歯科医院勤務
【メディア取材記事】
