種類別に見るホワイトニングの値段の相場を詳しく解説!
歯を白くする施術として人気のホワイトニング。見た目の印象を大きく左右する歯の色を改善できる反面、保険適用外のため費用面で悩む方も多いのではないでしょうか。
本記事では、種類別のホワイトニングの料金相場や、歯科医院での施術費用が高額になる理由、費用を抑えるコツまで詳しく解説します。
また、ホワイトニング後の注意点やメンテナンス方法についても説明しますので、これからホワイトニングを検討している方はぜひ参考にしてください。
目次
ホワイトニングで得られること
歯を白くすることで、見た目の印象が良くなるだけでなく、意外にも健康面でもメリットがあります。
費用対効果の高い治療を選択するためにも、ホワイトニングを始める前に、どのような効果が期待できるのか見ていきましょう。
口元の印象が良くなる
歯の色は、その人の第一印象を大きく左右します。歯が黄ばんでいたり、汚れが目立ったりすると、清潔感に欠ける印象を与えかねません。
ホワイトニングで歯を白くすることで、清潔感のある好印象を与えることができます。また、歯が白くなることで自信を持って笑顔になれる、表情が明るくなるなどの効果も期待できます。
さらに、就職活動や結婚式など、人生の重要な場面でも自信を持って臨むことができるでしょう。
虫歯の予防につながる
ホワイトニングの施術を受ける際は、事前に歯科医師による診察や歯のクリーニングを行います。これにより、虫歯や歯周病の早期発見・予防につながります。
また、歯を白くした後は、その状態を維持するために歯磨きや口腔ケアにより気を配るようになるため、結果的に虫歯予防にもつながります。
定期的なメンテナンスを受けることで、口腔内の健康維持にも効果的です。
ホワイトニングの懸念点
ホワイトニングには、歯を白くする効果が期待できる一方で、いくつかの懸念点があります。
費用面だけでなく、施術後のケアや副作用、施術可能な条件についても事前に確認しておく必要があります。
ここでは、ホワイトニングを検討する際に知っておくべき注意点を、具体的な対処法も含めて解説します。
定期的に続ける必要がある
ホワイトニングの効果は永久的なものではありません。
施術方法によって持続期間は異なりますが、
・オフィスホワイトニング:3~6ヶ月
・ホームホワイトニング:6ヶ月~1年
・デュアルホワイトニング:1~2年
で効果が薄れていきます。
白い歯を維持するためには、定期的なメンテナンスや再施術が必要となります。効果を長持ちさせるためのポイントとして、以下の点に注意が必要です。
・コーヒーや紅茶などの着色しやすい飲食物は控えめにする
・喫煙は避ける
・飲食後は早めに歯磨きを行う
・定期的なクリーニングを受ける(2-3ヶ月に1回程度)
・フッ素入り歯磨き粉を使用する
知覚過敏になるリスクがある
ホワイトニング施術中や施術後に、一時的に歯がしみる症状が出ることがあります。特に、オフィスホワイトニングで使用する高濃度の過酸化水素は歯への刺激が強く、知覚過敏を引き起こす可能性があります。ただし、この症状は通常数日程度で改善します。
知覚過敏への対処法は以下になります。
・知覚過敏用の歯磨き粉の使用
・低濃度の薬剤への変更
・施術の間隔を空ける
・ホワイトニング時間の調整
・歯科医師による知覚過敏抑制剤の処方
また、最近では「ポリリン酸ホワイトニング」という新しい方法も登場し、従来の方法と比べて知覚過敏のリスクを軽減できます。
ホワイトニングを受けられない可能性がある
ホワイトニングは、天然の歯にのみ効果があります。以下のような場合は、施術ができないか、事前の治療が必要となります。
施術ができない場合は以下になります。
・差し歯やインプラント
・被せ物がある歯
・歯にヒビが入っている
・妊娠中や授乳中
・18歳未満
事前の治療が必要な場合は以下になります。
・虫歯がある
・歯周病を患っている
・歯のエナメル質が薄い
・重度の知覚過敏がある
このため、ホワイトニングを希望する場合は、まず歯科医院での詳しい検査と相談が必要です。また、人工歯がある場合は、周囲の天然歯とのバランスを考慮して治療計画を立てる必要があります。
種類別に見るホワイトニングの費用の相場
ホワイトニングには大きく分けて4つの種類があり、それぞれ特徴や料金が異なります。
施術方法や使用する薬剤、効果の持続期間などによって価格が変動するため、自分に合った方法を選ぶことが重要です。
ここでは、各種ホワイトニングの費用相場について詳しく解説します。
オフィスホワイトニングの値段
歯科医院で歯科医師や歯科衛生士が行うオフィスホワイトニングは、1回あたり20,000〜70,000円程度が相場です。
高濃度の薬剤を使用するため即効性があり、1回の施術でも効果を実感できます。ただし、効果は3〜6ヶ月程度で薄れていくため、定期的なメンテナンスが必要です。
施術時間は約1時間で、理想的な白さを得るには3〜5回程度の施術が必要となります。
ホームホワイトニングの値段
自宅で行うホームホワイトニングは、マウスピースの作成費用が15,000〜40,000円、薬剤費が7日分で5,000円程度かかります。合計で20,000〜50,000円程度が一般的な相場です。
効果を実感するまでに2週間程度かかりますが、白さは6ヶ月〜1年程度持続します。自分のペースで進められる反面、毎日の継続的なケアが必要となります。
デュアルホワイトニングの値段
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせたデュアルホワイトニングは、50,000〜80,000円程度が相場です。
2つの方法を併用するため最も高額になりますが、即効性と持続性を兼ね備え、より確実な効果が期待できます。効果は1〜2年程度持続するため、長期的な視点では費用対効果が高い方法といえます。
セルフホワイトニングの値段
美容サロンなどで行うセルフホワイトニングは、1回2,000〜5,000円程度と最も安価です。自宅で使用する市販のホワイトニング用品は数百円〜5,000円程度で購入できます。
ただし、漂白成分を含まない薬剤しか使用できないため、効果は表面的な汚れ除去にとどまります。手軽に試せる反面、歯の漂白効果は期待できないことを理解しておく必要があります。
ホワイトニングに保険は適用できる?
ホワイトニングは審美目的の施術のため、健康保険の適用外となります。医療保険の給付対象は、虫歯や歯周病などの治療、手術といった医療行為に限られており、見た目を改善するための施術は含まれません。
そのため、ホワイトニングの費用は全額自己負担となります。ただし、事前の検査やクリーニングなど、一部保険が適用される場合もありますので、詳しくは歯科医院に確認することをおすすめします。
ホワイトニングにかかる費用の内訳
ホワイトニングを受ける際は、施術費用以外にも診察費、クリーニング料金、コーティング料金、メンテナンス費用など、さまざまな追加費用が発生します。
これらの料金は歯科医院によって異なり、施術料金に含まれている場合もあれば、オプションとして別途請求される場合もあります。
トータルでどのくらいの費用がかかるのか、事前に歯科医院に確認しておくことが重要です。
①診察費
ホワイトニングを始める前に、歯科医師による口腔内の診察が必須となります。虫歯や歯周病の有無、ホワイトニングに適した歯の状態かどうかを確認します。
もし虫歯や歯周病の治療が必要な場合は、ホワイトニング前にそれらの治療を行う必要があり、追加の治療費がかかります。
診察費は初診料、検査費用、レントゲン撮影料などを含め、3,000円~10,000円程度が相場です。
②クリーニング料金
ホワイトニングの効果を最大限引き出すために、施術前に歯のクリーニングを行います。
歯石や歯垢、タバコのヤニなどの汚れを除去し、歯の表面を清潔にすることで、ホワイトニング剤の浸透を良くします。
クリーニングの料金は、使用する機器や方法によって異なりますが、PMTC(専門的機械的歯面清掃)で15,000~20,000円、エアフローで5,000~10,000円、スケーリングで3,000~5,000円程度が相場です。
ただし、歯周病予防を目的とする場合は保険適用となり、自己負担額は軽減されます。
③ホワイトニング費用
ホワイトニングの施術費用は、使用する薬剤や機器、施術する歯の本数によって変動します。
オフィスホワイトニングの場合、1回の施術で20,000~70,000円程度が相場です。ホームホワイトニングは、マウスピースの作成費用と薬剤費を合わせて20,000~50,000円程度が一般的です。
デュアルホワイトニングは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせた方法で、50,000~80,000円程度が相場となります。
また、歯科医院によっては「○本まで」などの設定があり、それを超える本数は追加料金が発生することもあります。
④コーティング料金
ホワイトニング後の歯は、一時的に着色しやすい状態になります。この着色を防ぐために、施術後に歯の表面にコーティング剤を塗布することがあります。
コーティング剤には、フッ素コーティング(3,000~5,000円)、バリアコーティング(5,000~8,000円)、ホワイトコーティング(8,000~12,000円)などがあります。
コーティングの料金は、施術料金に含まれている場合もありますが、オプションとして別途料金がかかることもあるので注意が必要です。
⑤メンテナンス費用
ホワイトニングの効果を長持ちさせるには、定期的なメンテナンスが欠かせません。メンテナンスには、歯科医院での定期的な施術と、自宅でのケアが含まれます。
1年間のメンテナンス費用の相場は以下になります。
・オフィスホワイトニング:12~28万円
・ホームホワイトニング:6万円程度
・デュアルホワイトニング:5~10万円程度
メンテナンス費用は、ホワイトニングの種類や頻度、自宅ケアの方法などによって異なるため、歯科医院と相談しながら、自分に合ったメンテナンス方法を選ぶことが大切です。
歯科医院で受けるホワイトニングの費用が高い理由
歯科医院でのホワイトニングは、セルフホワイトニングなどと比べると費用が高額になります。
これには、即効性の高い薬剤の使用や専門的な施術技術が必要となることが関係しています。
なぜ歯科医院でのホワイトニングは高額になるのか、その理由を詳しく解説します。
比較的短い期間で効果を実感できるため
歯科医院では医師や歯科衛生士による専門的な施術が受けられます。高濃度の薬剤と専用の機器を使用することで、1回の施術でも効果を実感できます。
また、歯の状態に合わせて施術方法や薬剤の濃度を調整できるため、より確実な効果が期待できます。
ホワイトニングの効果を実感できるまでの期間
オフィスホワイトニングでは1回の施術で2〜4段階ほど歯が白くなります。通常3〜5回の施術で理想的な白さに近づけることができます。
一方、セルフホワイトニングは表面的な汚れの除去にとどまり、同様の効果を得るには数ヶ月以上かかることもあります。
使用する薬剤の値段が高いため
歯科医院では、厚生労働省やFDA(アメリカ食品医薬品局)の認可を受けた高品質な薬剤を使用します。
これらの薬剤は1キットあたり1万円以上と高額で、特許などの関係で仕入れ値も高くなります。そのため、施術費用に反映されることになります。
ホワイトニングで使用する薬剤の種類
歯科医院では主に「過酸化水素」「過酸化尿素」といった漂白成分を含む薬剤を使用します。これらは資格を持った医師や歯科衛生士しか取り扱えない薬剤です。
一方、サロンなどでは漂白成分を含まない「酸化チタン」「ポリリン酸」などの薬剤しか使用できません。
ホワイトニングの費用を抑えるコツ
歯科医院でのホワイトニングは費用が高額になりがちですが、いくつかの工夫で費用を抑えることが可能です。ただし、安価なだけを重視して効果が低い方法を選んでしまうと、結果的に総額が高くなってしまう可能性もあります。
ここでは、賢くホワイトニングの費用を抑えるためのポイントを解説します。
まずは歯のクリーニングから始める方法があります。タバコのヤニや食事による着色など、表面的な汚れが原因の場合は、クリーニングで改善する可能性があります。歯周病予防を目的とする場合は保険が適用され、3,000〜4,000円程度で受けられます。
次に、ホワイトニング専門の歯科医院を利用する方法です。ホワイトニングに特化しているため、一般の歯科医院より費用を抑えられることがあります。また、複数回の施術が必要な場合は、コース料金やセット割引を利用することで、1回あたりの費用を抑えられます。
また、ホームホワイトニングとセルフホワイトニングを組み合わせる方法もあります。急いで白くする必要がない場合は、まずは市販のホワイトニング製品で様子を見て、その後必要に応じて歯科医院でのホワイトニングを検討するというステップを踏むことで、総額を抑えることができます。
失敗しないホワイトニング選びは専門家に相談
ホワイトニングには、オフィスホワイトニング、ホームホワイトニング、デュアルホワイトニング、セルフホワイトニングの4種類があり、それぞれ費用や効果、持続期間が異なります。
審美目的の施術のため保険適用外となりますが、費用を抑えるコツとして、まずは保険適用のクリーニングを試したり、コース料金を活用したりする方法があります。
東京都江戸川区にある船堀ガーデン歯科・矯正歯科では、患者様の希望や歯の状態に合わせた最適なホワイトニング治療を提供しています。
高度な技術と最新の設備を備え、矯正治療と並行したホワイトニングにも対応可能です。カウンセリングから施術後のケアまで、一貫した治療体制で安心して治療を受けられます。
歯の悩みを抱えている方は、ぜひ船堀ガーデン歯科・矯正歯科のホワイトニングをご検討ください。
この記事を監修した人
船堀ガーデン歯科 矯正歯科 院長
東京医科歯科大学歯学部歯学科を卒業。ワタナベ歯科医院へ6年間勤務医として数多くの症例に携わり、歯科治療技術を研鑽。2020年5月、「船堀ガーデン歯科 矯正歯科」を開院。
一般歯科だけではなく、矯正歯科治療にも力を入れており、2022年にはインビザライン社から功績を認められ、インビザラインGo ゴールドプロバイダーを受賞。地域に密着し、「見てわかる」をモットーに丁寧でわかりやすい治療を提供している。
【略歴】
- 東京医科歯科大学歯学部歯学科 卒業
- ワタナベ歯科医院勤務
- ワタナベ歯科医院勤務
【メディア取材記事】