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矯正器具の種類を徹底比較!ワイヤーとマウスピースの違いと選び方

 

歯並びを整えたいと考えたとき、多くの方が「どの矯正器具を選べばいいのか」と悩まれます。

矯正治療には大きく分けて**ワイヤー矯正**と**マウスピース矯正**があり、それぞれに特徴があります。見た目の問題、痛みへの不安、費用や期間の違い・・・選択肢が多いからこそ、迷ってしまうのは当然です。

この記事では、矯正歯科医の視点から、ワイヤー矯正とマウスピース矯正の違いを徹底的に比較します。あなたのライフスタイルやお悩みに合った矯正器具を見つけるお手伝いができれば幸いです。

ワイヤー矯正とマウスピース矯正の基本的な違い

矯正治療を検討する際、まず理解しておきたいのが**ワイヤー矯正**と**マウスピース矯正**の基本的な仕組みです。

ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットと呼ばれる小さな装置を取り付け、そこにワイヤーを通して歯を動かす方法です。最も歴史が長く、実績が豊富な矯正治療として知られています。ブラケットとワイヤーの力を利用して、複雑な歯の動きにも対応できるのが大きな特徴です。

一方、マウスピース矯正は透明なプラスチック製のマウスピースを使用します。代表的なものに**インビザライン**があり、2〜3週間ごとに少しずつ形状の異なるマウスピースに交換しながら、徐々に歯を理想的な位置に動かしていきます。

取り外しができるかどうかの違い

ワイヤー矯正は固定式のため、治療期間中は装置を取り外すことができません。食事や歯磨きの際も装置がついたままの生活になります。

マウスピース矯正は着脱式です。食事や歯磨きの際には取り外せるため、日常生活への影響が少ないという利点があります。ただし、1日20時間以上の装着が必須であり、装着時間が短ければ十分な効果が得られません。

見た目の目立ちやすさ

ワイヤー矯正は金属製のブラケットとワイヤーを使用するため、どうしても目立ってしまいます。特に表側矯正では、会話や笑顔の際に装置が見えるため、人によっては気にされる方も多いでしょう。近年では白いセラミック製のブラケットや透明なブラケットも選べるようになり、従来の金属製よりは目立ちにくくなっています。

マウスピース矯正は透明なプラスチック製のため、数メートル離れると装着していることがほとんど分からないほど目立ちません。会議や接客など、人と対面する機会が多い方にとって、この「目立ちにくさ」は大きなメリットとなります。

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治療効果と適応症例の違い

矯正方法を選ぶ際に最も重要なのは、ご自身の歯並びの状態に適した治療法かどうかという点です。

ワイヤー矯正は、軽度から重度まであらゆる不正咬合に対応できる万能な治療法です。特に大きく歯を動かす必要がある場合、奥歯を含めた全体的な咬み合わせの調整が必要な場合、歯を回転させるなど複雑な動きが必要な場合、抜歯を伴う治療が必要な場合に効果的です。

マウスピース矯正は技術の進歩により対応できる症例が広がってきていますが、依然として限界があります。大幅な歯の移動が必要な場合、複雑な回転移動が必要な場合、垂直方向の歯の移動が必要な場合では効果が限定的な場合があります。

ワイヤー矯正が適している症例

幅広い症例に対応できるのがワイヤー矯正の強みです。

重度の叢生(歯の重なり)、大きな出っ歯や受け口、奥歯の咬み合わせの大幅な調整が必要なケース、抜歯を伴う矯正治療などに適しています。固定式のため、一定の効果がほぼ確実に得られます。

マウスピース矯正が適している症例

軽度から中等度の歯並びの乱れには十分対応可能です。

前歯の軽度な重なりや隙間、軽度の出っ歯、歯列のわずかなズレなどに効果的です。当院で導入している**インビザライン**は、前歯だけでなく奥歯も含めた全体矯正に対応していますが、症例によっては適応が難しい場合もあります。

痛みや違和感の違い

矯正治療に踏み切れない理由のひとつが「痛み」ではないでしょうか。

ワイヤー矯正は、ブラケットとワイヤーを使って歯を動かすため、矯正治療特有の痛みが生じることがあります。治療を始めた最初の数日間は、歯が動き始めるため圧力を感じて痛みを感じることが多いです。特に装置が歯に取り付けられた直後は、歯が少しずつ移動するため、違和感や軽い痛みを感じることがあります。

また、歯の表や裏にブラケットがつくことで唇や舌に擦れて痛みを感じる方もいらっしゃいます。ワイヤーの調整後は、ワイヤーが変更されることで歯に新たな力が加わり、数日間は歯に圧迫感を感じ、痛みが伴うことがありますが、この痛みは通常数日以内に収まります。

マウスピース矯正は、弱い力で少しずつ歯を動かすため、痛みを感じにくいです。

新しいマウスピースに交換したばかりの時、歯に圧力がかかるため数日間にわたって軽い痛みや不快感を感じることがありますが、この痛みは通常数日以内に収まることが多いです。マウスピースが歯にしっかりとフィットするように作られていますが、最初は少し違和感を感じることがあります。

痛みを和らげる方法

痛みの程度には個人差がありますが、和らげる方法もあります。

必要に応じて、医師の指導のもとで痛み止めを使用することができます。治療後しばらくは、柔らかい食べ物を食べると痛みを軽減できます。ワイヤー矯正の場合はブラケットが唇や舌に擦れる場合があるので、ワックスといわれるカバー材をブラケットに直接つけてカバーをし、擦れないようにします。

痛みが強く感じる場合や、痛みが長期間続く場合は矯正歯科医に相談することをお勧めします。

食事や日常生活への影響

矯正治療は長期間にわたるものですから、日常生活への影響も考慮する必要があります。

ワイヤー矯正の場合

装置がついたままの生活になるため、食事や歯磨きで不便を感じやすいです。

粘着性の高い、ガムやキャラメル、お餅といった食べ物は矯正装置に付着してしまう可能性があるので避ける必要があります。歯に挟まりやすいニラやネギといった野菜類も注意が必要です。また、歯で噛みちぎらなければいけない硬めのパンやスルメイカなどは、強い力で噛んだときに矯正装置が外れてしまう可能性があるので食べられません。

歯磨きに関しても、金属の矯正装置をつけているため工夫が必要になります。矯正装置の間は食べかすが残りやすく、丁寧に磨くためには歯ブラシだけでなく歯間ブラシやタフトブラシなどを使う必要があります。

マウスピース矯正の場合

食事や清掃時に取り外せるため、日常生活の快適さでは優れています。

食事中はマウスピースを取り外すため、治療前と同じように食事を楽しめます。アライナー(矯正装置)の脱着ができるので、今までと同じように歯磨きができます。ただし、装着時間の自己管理が必要です。装着を忘れて時間が経過してしまうと歯が治療した計画通りに動かず、治療の効果が得られません。

マウスピースをしたまま、うっかり熱いお茶などを飲んでしまうとマウスピースが変形してしまう恐れがあるので、軽食の際のアライナーの脱着に注意が必要です。

治療期間と通院頻度の違い

矯正期間については、人それぞれ歯並びの状態によって異なるため、その期間も数ヶ月〜2年以上と大きく異なります。

ワイヤー矯正は矯正装置をつけっぱなしにするため常に矯正の力が働いている点、マウスピース矯正に比べてワイヤー矯正の方が強い力で歯を動かすことができるため、症例によっては治療期間が短縮できることもあります。通院頻度は1ヵ月に1回程度です。

マウスピース矯正は、弱い力で少しずつ歯を動かすため、治療期間がやや長くなる傾向にあります。ただし、通院頻度は1〜2カ月に1回程度と、ワイヤー矯正よりも少なくて済みます。

治療期間を左右する要因

歯並びの状態、年齢、骨の代謝速度、装置の装着時間(マウスピース矯正の場合)などが治療期間に影響します。

マウスピース矯正では、1日20時間以上の装着が必須であり、これを守れないと想定していたほどうまく歯が動かないということがあります。より患者さまが主体的になった管理が必要です。

費用の違いと選び方のポイント

矯正治療を選ぶ際、費用は大きな判断材料のひとつです。

ワイヤー矯正は一般的には70〜120万円ほどが相場です。治療期間が長期に及ぶため、通院のたびに調整費がかかる場合もあります。表側矯正は比較的費用を抑えられますが、裏側矯正を選べば外からはほとんど見えない一方で、費用が高くなる傾向があります。

マウスピース矯正は部分矯正であれば30〜60万円、全体矯正で80〜100万円前後が多いです。比較的価格に幅があり、症例の難易度や使用するマウスピースの種類によって変わります。

いずれの治療も医療費控除の対象になるため、事前に確認しておくことをおすすめします。費用だけでなく、「効果」「見た目」「ライフスタイルとの相性」も含めて選び方を考えることが大切です。

自分に合った矯正治療の選び方

矯正治療は一人ひとりの希望や生活スタイルによって最適な選び方が変わります。

見た目を最重視する方は、マウスピース矯正または裏側矯正が適しています。効果を確実に得たい方は、ワイヤー矯正が安心です。価格を抑えたい方は、部分矯正やマウスピース矯正の軽度プランを検討されると良いでしょう。

また、専門医によるカウンセリングを受けることで、自分の歯並びの状態や適応可能な治療法が明確になります。

船堀ガーデン歯科・矯正歯科の矯正治療

当院は、矯正歯科医が常駐する総合歯科医院として、**インビザライン・ゴールドプロバイダー**認定の実績を持っています。

年間症例数に応じて評価されるインビザラインのランクでゴールドプロバイダーに認定されており、抜歯を伴うケースや過去にうまく整わなかったケースなど、難症例にも適切に対応できる経験を有しています。

総合歯科体制の安心感

矯正歯科だけでなく、むし歯・詰め物・親知らず・予防・ホワイトニングなどの歯の悩みも同時に相談できる総合歯科体制を整えています。

総合歯科体制のため、むし歯治療や審美治療、インプラントも院内で並行可能であり、長期になりがちな矯正期間中のトラブルをワンストップでカバーできます。矯正治療中に虫歯ができてしまったり、親知らずが気になったりすることもありますが、同じ院内で治療を進められるので安心です。

初回カウンセリングは無料

初回カウンセリングは無料で、治療前に費用・期間・装置の選択肢・メリット/注意点を分かりやすく説明し、疑問を解消してから治療に進める体制を整えています。

矯正歯科医が常駐しているため、予約が取りやすく、治療中の変化やお困りごとにも迅速に対応し、継続フォローがスムーズです。

年齢やお悩みに合わせて選べる矯正プラン

当院では、小児矯正と成人矯正の両方に対応しています。

小児矯正では、成長に合わせて2段階でサポートする体制を取っており、第1期(6〜10歳)では顎の成長コントロール・癖の改善を行い、拡大床、プレオルソ、インビザライン・ファーストなどの装置を使用します。第2期では永久歯が生えそろってから歯列・咬合を仕上げる本格矯正を実施します。早期介入により、将来の抜歯リスクや負担を軽減できるケースがあり、装置は取り外し式中心で痛みや負担が少ないのも魅力です。

成人矯正では、表側ワイヤー矯正、ハーフリンガル矯正、インビザライン(マウスピース矯正)の選択肢を提供しています。表側ワイヤー矯正は適応範囲が広く、結果が分かりやすい標準治療です。ハーフリンガル矯正は上だけ裏側で目立ちにくさと費用のバランスを両立します。インビザラインは0.5mmの透明トレーで快適・衛生的であり、食事と歯みがきは取り外しが可能です。

インビザラインの選択肢

インビザラインには複数の選択肢があります。

**インビザライン Go**は前歯の軽度不正に対応し、短期間・低コストではじめやすいプランです。**インビザライン Go+**は前歯〜小臼歯まで対応し、中等度の乱れに対応します。**インビザライン フル**は全顎対応で、重度の歯列不正や咬合不正までしっかり対応できます。

まとめ:自分に合った矯正器具を見つけよう

ワイヤー矯正とマウスピース矯正には、それぞれにメリットとデメリットがあります。

ワイヤー矯正は幅広い症例に対応でき、確実な効果が期待できますが、見た目が目立ちやすく、食事や歯磨きに制限があります。マウスピース矯正は目立ちにくく、日常生活への影響が少ないですが、適応症例が限られ、装着時間の自己管理が必要です。

どちらの方法も、治療が進むにつれて痛みは徐々に軽減されることが多いです。しかし、痛みの感じ方は個人差があるので、矯正を行う前に歯科医師としっかり相談することが大切です。

矯正治療は長期間にわたるものですから、しっかりと理解した上で選択することが成功への近道です。

「目立たず整えたい」「子どもの将来を考えて今から整えたい」——まずはお気軽にご相談ください。船堀ガーデン歯科・矯正歯科では、初回カウンセリングは無料です。あなたに合った最適な矯正プランをご提案いたします。

矯正は「歯を動かす治療」ではなく、「自分の笑顔を好きになる治療」だと考えています。見た目だけでなく噛み合わせや健康までを考えた治療で、患者さま一人ひとりに合った最良の方法をご提案いたします。

著者情報

院長 三宅雄一郎

略歴

東京医科歯科大学歯学部歯学科卒

ワタナベ歯科医院勤務

-研修・経歴-

 立川相互病院(初期研修)→東京女子医科大学八千代医療センター(総合救急診療科 → 内視鏡科)

 その後、千葉県がんセンターなどで非常勤として消化器内視鏡診療に従事

資格・所属学会

日本顕微鏡学会

日本歯周病学会

東京SJCD レギューラーコース修了

インプラントベーシックコース – ノーベルバイオケア

インプラントベーシックコース – ストローマン

インプラントベーシックコース – アストラテック

この記事を監修した人

監修者の写真

船堀ガーデン歯科 矯正歯科 院長

三宅 雄一郎
(みやけ ゆういちろう)

東京医科歯科大学歯学部歯学科を卒業。ワタナベ歯科医院へ6年間勤務医として数多くの症例に携わり、歯科治療技術を研鑽。2020年5月、「船堀ガーデン歯科 矯正歯科」を開院。
一般歯科だけではなく、矯正歯科治療にも力を入れており、2022年にはインビザライン社から功績を認められ、インビザラインGo ゴールドプロバイダーを受賞。地域に密着し、「見てわかる」をモットーに丁寧でわかりやすい治療を提供している。