マウスピース矯正のアタッチメントは必要？付けないケースと効果を徹底解説
目次
マウスピース矯正のアタッチメントとは？
マウスピース矯正を検討されている方の中には、「アタッチメント」という言葉を耳にして、不安に感じている方もいらっしゃるかもしれません。
アタッチメントとは、歯の表面に装着する小さな突起物のことです。歯科用のプラスチック素材（コンポジットレジン）でできており、虫歯治療で使われる詰め物と同じ材料を使用しています。大きさは2〜5mm程度で、米粒よりも小さいサイズです。
この小さな突起物は、マウスピースと歯をしっかり密着させる役割を果たします。マウスピース矯正では、透明なマウスピースを装着するだけで歯が動くと思われがちですが、実はアタッチメントがあることで、より効率的に歯を動かすことができるのです。
アタッチメントは白色または透明なので、歯の色に馴染んで目立ちにくいのが特徴です。遠くから見るとほとんど気づかれませんが、近くでよく見ると何かついているのがわかる程度です。
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アタッチメントが必要な理由と効果
マウスピースと歯を密着させる
アタッチメントなしでマウスピース矯正を行った場合、歯がすべることでマウスピースが浮いてしまうことがあります。
歯は基本的に丸みを帯びた形をしているため、マウスピースだけでは滑ってしまい、十分な矯正力が歯根まで届かないのです。アタッチメントを装着すると、歯の表面に凹凸ができます。この凹凸がフックのような役割を果たし、マウスピースとの密着性を高めてくれます。
歯の動きをコントロールする
マウスピース矯正では、複雑な歯の移動に対応するのが難しいとされてきました。しかし、アタッチメントを使用することで、特定の歯にかかる矯正力を細かく調整できるようになりました。
例えば、ねじれた歯を回転させたい場合や、歯を引っ張り出す（挺出）必要がある場合など、アタッチメントの形状や位置を工夫することで、より精密な歯の移動が可能になります。アタッチメントの形状には長方形、傾斜付長方形、楕円形などがあり、動かしたい歯に合わせて使い分けられています。
治療精度の向上
以前と比べ、マウスピース矯正で幅広い症例に対応できるようになったのは、アタッチメントの影響が大きいと言えます。アタッチメントを適切に配置することで、治療計画通りに歯を動かす精度が大幅に向上しました。
実際の臨床では、アタッチメントとマウスピースの追加（リファインメント）を組み合わせることで、高い治療効果が得られることが報告されています。
アタッチメントを付けないケースはあるのか？
軽度の歯並びの乱れ
すべてのマウスピース矯正でアタッチメントが必要というわけではありません。
軽度の歯並びの乱れや、矯正後の後戻りを修正する程度の治療であれば、アタッチメントなしで対応できる場合もあります。歯を大きく動かす必要がなく、比較的単純な歯の移動で改善できる症例が該当します。
患者さまの希望による調整
アタッチメントを装着することに抵抗がある患者さまの場合、治療計画を調整してアタッチメントの数を減らしたり、装着しない方法を検討することもあります。ただし、アタッチメントを使用しない場合は、治療期間が長くなる可能性があることを理解しておく必要があります。
また、すべての歯にアタッチメントを装着するわけではなく、動かす力が強く必要とされる部分周辺に限定して装着することが多いです。患者さまそれぞれの矯正計画によって、装着する部位や本数は異なります。
マウスピース矯正の種類による違い
マウスピース矯正の種類によっては、少ないアタッチメントでも効率的に歯を動かせるシステムもあります。
当院で採用しているインビザラインでは、症例に応じて最適なアタッチメントの配置を計画しますが、治療の進行状況や患者さまの歯の動き方を見ながら、必要に応じて調整していきます。
アタッチメントの装着期間と取り扱い
いつまで装着するのか？
矯正治療には、歯を動かす「矯正期間」と、動かした歯を定着させる「保定期間」があります。
基本的にアタッチメントは、歯を動かす「矯正期間」に装着する必要があります。保定期間に入ると、アタッチメントは取り外されることが一般的です。ただし、治療計画によって異なるため、担当医の指示を確認することが大切です。
外れてしまった場合の対処法
アタッチメントは歯の表面に接着しているだけなので、外れてしまうことがあります。
マウスピースの着脱を繰り返すうちに摩擦で外れたり、硬い食べ物を噛んだ衝撃で外れることもあります。また、マウスピースの取り外し方が雑だと、左右どちらか一方に力がかかりすぎて外れやすくなります。
アタッチメントが外れてしまった場合は、まず落ち着いて歯科医院に連絡しましょう。どこの位置のアタッチメントが外れたのかを伝えることで、すぐに受診が必要なのかを判断しやすくなります。外れたからといってすぐに治療に影響するわけではないので、慌てずに対応することが大切です。
飲み込んでしまった場合
気づいたらアタッチメントが外れていて、どこに行ったかわからないということもあります。
もしかすると、食事の際に一緒に飲み込んでしまった可能性もありますが、飲み込んでしまったとしても2〜3日で体から排出されるため、焦る必要はありません。外れてしまった旨を歯科医院へ連絡するようにしましょう。
アタッチメント装着時の注意点
食事で気をつけること
アタッチメントは白や透明で目立ちにくいのですが、色の濃い食べ物を常に摂取していると着色してしまうことがあります。
コーヒー、カレー、赤ワインなどの色の濃いものは、アタッチメントを着色させる可能性があります。着色によりアタッチメントが目立ってしまうことがあるので、注意が必要です。また、お煎餅などの硬いものを食べた衝撃でアタッチメントが外れてしまうこともあります。慣れてくるまでは避けるか、注意しながら食べるようにしましょう。
口内炎への対処
アタッチメントは歯に凹凸を作るため、粘膜を刺激して口内炎を起こしてしまうことがあります。
多くの方は2〜3日で慣れてきますが、口内炎ができた場合には口内炎用治療薬の使用や、口内環境を清潔に保つなどのケアを行うと良いでしょう。違和感が続く場合は、担当医に相談することをおすすめします。
清潔に保つための工夫
アタッチメント周りに汚れがたまると、レジンが劣化して外れやすくなります。
マウスピース矯正は取り外しができるため、食事や歯みがきが普段通りできるのがメリットです。アタッチメントを装着している期間中は、特に丁寧な歯みがきを心がけ、アタッチメント周辺の清潔を保つことが大切です。
船堀ガーデン歯科・矯正歯科のマウスピース矯正
矯正歯科医が常駐する総合歯科クリニック
船堀ガーデン歯科・矯正歯科は、東京都江戸川区・船堀駅から徒歩すぐの場所にある総合歯科クリニックです。
矯正歯科医が常駐しており、患者さま一人ひとりの症例や生活スタイルに合わせて、目立たず快適に続けられる矯正治療をご提案しています。お子さまから成人まで幅広く対応し、「できるだけ負担の少ない矯正」を実現しています。
インビザラインによる治療
当院が導入しているマウスピース矯正「インビザライン」は、透明で厚さ0.5mmのマウスピース型矯正装置を用いる治療法です。
装着していてもほとんど目立たず、取り外しが自由にできるため、従来のワイヤー矯正に比べて快適で衛生的な治療が可能です。仕事や学校で人と接する機会が多い方、痛みや見た目に不安のある方にもおすすめです。
総合歯科だからできる幅広い対応
当院は矯正専門クリニックではなく、一般歯科・口腔外科を併設した総合歯科医院です。
矯正前の虫歯・歯周病の治療、矯正中のトラブル対応、抜歯などもすべて院内で完結できます。他院への紹介が不要なため、治療がスムーズで安心です。矯正中に虫歯や歯ぐきの腫れが見つかっても、同じ院内で一般歯科医がすぐ対応できるのは、総合歯科ならではの強みです。
お子さまのマウスピース矯正にも対応
お子さまのマウスピース矯正「インビザライン・ファースト」にも対応しています。
6〜10歳ごろの顎の成長期に行うことで、永久歯がきれいに並ぶスペースを確保でき、将来の本格的な矯正を軽く済ませることが可能です。取り外しができるため、食事や歯みがきも今まで通りです。保護者の方と相談しながら、成長に合わせた矯正プランをご提案しています。
まとめ
マウスピース矯正のアタッチメントは、歯とマウスピースを密着させ、効率的に歯を動かすために重要な役割を果たします。
すべての症例で必要というわけではありませんが、多くの場合、アタッチメントを使用することで治療精度が向上し、より良い結果が得られます。アタッチメントは白色または透明なので目立ちにくく、遠くから見るとほとんど気づかれません。
装着期間は基本的に矯正期間中のみで、外れてしまった場合も慌てずに歯科医院に連絡すれば対応してもらえます。食事や口腔ケアに少し注意が必要ですが、マウスピース矯正の大きなメリットである「目立たない」「取り外しができる」という特徴は変わりません。
船堀ガーデン歯科・矯正歯科では、矯正歯科医が常駐し、患者さま一人ひとりに最適な治療計画をご提案しています。マウスピース矯正やアタッチメントについて気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。透明で快適なマウスピース矯正で、理想の歯並びを手に入れましょう。
船堀ガーデン歯科・矯正歯科では、無料カウンセリングを実施しています。マウスピース矯正に関するご質問やご不安な点など、どんなことでもお気軽にご相談ください。あなたに最適な矯正プランをご提案いたします。
著者情報
院長 三宅雄一郎
略歴
東京医科歯科大学歯学部歯学科卒
ワタナベ歯科医院勤務
-研修・経歴-
立川相互病院（初期研修）→東京女子医科大学八千代医療センター（総合救急診療科 → 内視鏡科）
その後、千葉県がんセンターなどで非常勤として消化器内視鏡診療に従事
資格・所属学会
日本顕微鏡学会
日本歯周病学会
東京SJCD レギューラーコース修了
インプラントベーシックコース – ノーベルバイオケア
インプラントベーシックコース – ストローマン
インプラントベーシックコース – アストラテック
この記事を監修した人
船堀ガーデン歯科 矯正歯科 院長
東京医科歯科大学歯学部歯学科を卒業。ワタナベ歯科医院へ6年間勤務医として数多くの症例に携わり、歯科治療技術を研鑽。2020年5月、「船堀ガーデン歯科 矯正歯科」を開院。
一般歯科だけではなく、矯正歯科治療にも力を入れており、2022年にはインビザライン社から功績を認められ、インビザラインGo ゴールドプロバイダーを受賞。地域に密着し、「見てわかる」をモットーに丁寧でわかりやすい治療を提供している。
【略歴】
- 東京医科歯科大学歯学部歯学科 卒業
- ワタナベ歯科医院勤務
- ワタナベ歯科医院勤務
【メディア取材記事】
