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歯医者は保険証なしでも治療を受けられるのか?

「歯医者に行きたいけれど、保険証が手元にない」という状況は誰にでも起こり得ます。保険証なしでも歯科治療が受けられるのか、またその場合の費用や注意点について解説します。急な症状や治療が必要なときの対処法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

 

 

保険証がなくても歯科治療は受けられる

結論として、治療を受けることは可能です。日本では、歯科治療のほとんどが公的健康保険の適用を受けることができます。しかし、提示できない場合には、その恩恵を受けることができず、通常より高額な費用が発生します。
痛みや腫れなど、急を要する症状がある際には、持っていなくても治療を断られることはありません。治療が必要な時は遠慮せず、歯医者を訪れるべきです。
しかし、保険証が手元にない場合は治療費が全額負担となるため、通常の3倍程度の費用がかかることを覚悟しておきましょう。

 

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保険証なしで治療を受ける際の注意点

保険証がない状態で歯科治療を受ける場合、注意点があります。ここでは、主な2つの注意点を見ていきましょう。

注意点①治療費が高額になる

健康保険を利用できれば、治療費の3割のみ自己負担で済むため、10,000円の治療の場合3,000円程度で済みます。しかし、保険証がなければ全額自費となり、同じ治療でも10,000円かかってしまうので注意が必要です。高額治療を要する場合、費用はさらに増加するため、事前に詳細な見積もりを取り、計画的に治療を進めることが賢明です。保険証の再発行が可能なら、迅速に手続きを行い、適切な負担で歯科治療を受けることをおすすめします。

注意点②治療内容が制限される場合がある

全額自己負担となるため、経済的な制約により必要な治療を受けられないケースが生じます。たとえば、高額なインプラントや矯正治療は、保険適用外であるため、保険証の有無にかかわらず費用が高いです。基本的な治療であっても自己負担額が増えるため、患者様は経済的理由から治療選択を制限される可能性があります。このため、歯医者との十分な相談を通じて、現在の状況に合わせた治療プランを検討することが重要です。

 

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【ケース別】保険証がない場合の対処法

それぞれ異なる事情があり、保険証を持っていないこともあるでしょう。ここでは、さまざまなケース別の対処法を見ていきましょう。あなたの状況に合った対処法が見つかるかもしれません。

保険証を忘れた

保険証を忘れてしまった場合、歯医者での治療費は通常、保険適用外ですが、対処方法があります。治療当日に保険証がない場合は、一時的に全額自己負担となることを理解しておきましょう。この場合は、治療を受けた同月内に保険証を提出すれば、保険適用が適正に行われ、過払い金が返金されることが多いです。
ただし、この返金手続きは、治療を受けた日から月末までに行う必要があり、日数に限りがあるため、忘れずに速やかに対応することが肝心です。たとえば、治療が月末近くに行われた場合、返金申請の期限も迫っているため、早めの手続きが推奨されます。

保険証をなくした

保険証を紛失してしまった場合でも、歯医者での対応は可能です。まずは、治療を受ける際に歯医者に保険証を紛失した事実を伝えましょう。この時点で、保険証がないため一時的に治療費は全額自己負担ですが、不安に思う必要はありません。保険証の再発行が完了次第、それを歯医者に提示することで、過払い分の治療費が返金される仕組みになっています。
再発行手続き中の間に治療が必要になった場合は、月末までに再発行された保険証を持参し、速やかに歯科医院に提出することが大切です。それにより、適切な保険適用が受けられるため、経済的な負担を軽減できます。

手元に保険証が届いていない

新しい仕事に就いたばかりで保険証がまだ手元に届いていない場合、歯医者での治療はどうなるのでしょうか。この状況では、保険証が届くまでの間、治療費は全額自己負担ですが、心配はいりません。保険証が手元に届いた後に歯医者に提示することで、過払い治療費の返金を受けられます。
この場合に重要なのは、保険の資格取得日を確認することです。資格取得日以降に受けた治療であれば、後から保険適用が可能です。しかし、資格取得日より前に治療を受けた場合、その治療費は返金されず、全額自己負担となるため、この点に注意しましょう。会社に入社してすぐに資格取得日を確認し、計画的に治療を受けることが求められます。

健康保険に入っていない

健康保険に加入していない場合、歯医者での治療はどのようになるのでしょうか。この状況で最も重要なのは、治療前に歯医者としっかりとコミュニケーションを取ることです。健康保険がない場合、治療費は全額自己負担になるでしょう。そのため、治療を受ける前に、必ず費用の見積もりを依頼し、詳細を確認することが大切です。治療費が高額になる可能性があり、事前に見積もりを受けることで、費用の負担を事前に把握しやすいです。
また、費用に関する不安がある場合は、分割払いや支払いの相談も可能な歯医者を選ぶと良いでしょう。健康保険に加入していない状態での治療は計画的に進めることが求められます。

 

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歯医者の治療費の目安

歯医者での治療を検討している場合、治療費は最も気になるポイントの1つです。保険証がない状態での治療は、通常よりも費用負担が大きくなります。
ここでは、一般的な治療でどれくらいの費用がかかるかの目安を見ていきましょう。

初診時の費用

初診時の費用については、保険証の有無が大きく影響します。通常、保険証を提示して治療を受ける場合、患者様は治療費の1割から3割を負担します。初診料や必要な検査費用を含めた総額は、大体3,000〜4,000円程度が一般的です。これは、診療の内容にもよりますが、初診時に行われる基本的な診断や処置に対するものです。
一方で、保険証がない場合の初診費用は、これより高くなる傾向があります。保険適用外での治療では、全額自己負担となるため、同じ治療内容であっても費用は数倍に跳ね上がるでしょう。具体的には、初診時に必要な検査や診断が同様に行われた場合、費用は10,000円を超えることも少なくありません。

虫歯治療の費用

虫歯治療の費用は、虫歯の進行度と治療選択によって変動します。保険適用時、初期の虫歯であれば治療費は1,500〜3,000円程度です。中期に進行すると2,000〜10,000円、末期では7,000〜20,000円が必要になるでしょう。
保険適用外での治療では、これらの費用がさらに高くなることがあります。たとえば、高品質なセラミック材料を使用する場合、費用は数万円に達することもあるでしょう。治療前には、歯科医と治療計画を確認し、見積もりを取ることが重要です。

抜歯の費用

抜歯治療の費用は、保険診療を利用した場合と保険適用外での治療とで大きく異なります。保険適用時、通常の前歯の抜歯は470円、奥歯は800円、通常の親知らずの抜歯は1,430円、抜きにくい親知らずは3,520円、これらが一般的な費用です。これには初診料や再診料、レントゲン代、麻酔代、必要な薬代が加わりますが、これらの追加費用は1,000〜2,700円程度です。
保険が適用されない場合、抜歯の費用はこれらの金額よりも高額になるでしょう。複雑な手術が必要な親知らずの抜歯などでは、費用が数万円に上ることもあります。

 

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保険証が不要な歯科治療

歯医者での治療には、保険証が不要な自由診療が存在します。インプラントや歯列矯正などの審美的な治療は、自由診療に分類され、治療費は保険適用外です。これらの治療が美観を主な目的としており、基本的な健康維持を目的とした保険治療の範疇には含まれないためです。
また、虫歯治療においても、セラミックなどの美しさを追求する材料を使用する場合は同様に自由診療になるので注意しましょう。このため、保険証の有無にかかわらず、治療を受ける際の費用は変わらないため、事前に予算を考えておくことが大切です。

インプラント

インプラント治療は、失った歯を補うために人工の歯根を顎の骨に埋め込む方法です。この治療は美観を改善し、機能性を回復させる目的がありますが、国民健康保険の適用外であるため、「自由診療」と分類されます。その結果、患者様は治療費全額を自己負担する必要があります。
通常、インプラントの費用は高額であり、1本のインプラントにつき数十万円かかることが一般的です。保険証がなくても受けられる治療ではありますが、その分、経済的な計画をしっかりと立てる必要があります。歯の機能回復を望む場合には、最適な選択肢の1つですが、その費用と利益を慎重に考えた上で治療を受けることが推奨されます。

歯列矯正

歯列矯正治療は、ほとんどの場合、公的な医療保険の適用外です。この治療は主に見た目の改善を目的としており、健康保険がカバーする「病気の治療」や「緊急性の高い治療」には該当しないためです。結果として、患者様は治療費全額を自己負担しなければなりませんが、治療費は数十万円から数百万円と幅広いです。
ただし、例外として、顎の骨の異常や著しい咬合異常が原因で機能的な問題がある場合、厚生労働省の定める特定の条件を満たすと、保険適用が認められます。これには先天異常や顎変形症、永久歯の萌出不全などが含まれます。歯列矯正を検討している方は、カウンセリング時に自身の症例が保険適用の対象になるかどうかを確認しましょう。

 

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治療費が支払えない際の対処法

高額な歯科治療費に困ったときは、まず治療を受けている歯医者に相談しましょう。多くの場合、分割払いや支払いの延期が可能です。また、医療費控除を利用することで、年間10万円以上の医療費に対して税金が還付される可能性があります。クレジットカードでの支払いやデンタルローンの利用も考慮に入れるとよいでしょう。デンタルローンは低金利で利用可能な場合が多く、経済的負担を軽減できます。どの方法も、将来の返済計画を考えながら慎重に選びましょう。

 

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保険証の有無よりも歯の状態を優先しましょう

保険証がなくても歯科治療は受けられますが、全額自己負担となるため費用が高額になることがあります。保険証を忘れた場合や紛失した場合は、速やかに再発行手続きを行い、保険適用を受けることが重要です。また、治療費が支払えない場合には、分割払いの相談やデンタルローンの利用、医療費控除の活用を検討しましょう。事前に経済的な計画を立て、安心して治療を受けられるように準備することが大切です。

船堀の矯正歯科なら「船堀ガーデン歯科・矯正歯科」へご相談ください。保険診療となる一般歯科をはじめ、矯正治療やインプラントも対応しております。保険適用かどうかも事前にご相談ください。わかりやすくご説明いたします。


この記事を監修した人

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船堀ガーデン歯科 矯正歯科 院長

三宅 雄一郎
(みやけ ゆういちろう)

東京医科歯科大学歯学部歯学科を卒業。ワタナベ歯科医院へ6年間勤務医として数多くの症例に携わり、歯科治療技術を研鑽。2020年5月、「船堀ガーデン歯科 矯正歯科」を開院。
一般歯科だけではなく、矯正歯科治療にも力を入れており、2022年にはインビザライン社から功績を認められ、インビザラインGo ゴールドプロバイダーを受賞。地域に密着し、「見てわかる」をモットーに丁寧でわかりやすい治療を提供している。