歯医者に行く前にやっておくべきことは?
歯医者に行く前には、しっかりとした準備が欠かせません。適切な準備をすることで、治療がスムーズに進み、快適な診療を受けられます。
この記事では、歯医者に行く前にやっておくべきことや持参する物、注意点について詳しく解説します。しっかりと準備を整えて、安心して歯医者に向かいましょう。
目次
歯医者に行く前にやっておくべきこと
歯医者に行く前には、しっかり準備をしておくと、治療がスムーズに進められます。ここでは、歯科診療を受ける前に必要な準備を見ていきましょう。
①予約
歯医者に行く前には、治療をスムーズに進めるためにも予約が必須です。予約することで、待ち時間を最小限に抑え、計画的な治療を受けることが可能です。また、予約時には現在の症状や治療の進行状況を伝えることで、歯医者は事前に適切な準備ができます。最近では、予約は電話やオンラインで簡単に行えるため、訪問前に確実に予約を済ませておきましょう。
もし予約時間に間に合わない場合は、速やかに連絡を入れることが重要です。これにより、歯医者側もスケジュールを調整でき、他の患者様への影響も最小限に抑えられます。
②体調管理
歯科診療を受ける前日は、体調を整えておきましょう。良好な体調管理は、治療中の体への負担を軽減し、予想外の体調不良による治療の中断を防ぎます。診療日の朝には、体温測定を行い、風邪の症状や異常な体調の有無を確認してください。
とくに、発熱がある場合や、全身のだるさが感じられる場合は、歯医者に事前に連絡を入れ、診療の延期を検討しましょう。流行している感染症の疑いがある症状が見られる場合も、無理をせず、安全を最優先に考え、歯医者の指示に従ってください。これらの準備を怠ると、自身だけでなく他の患者様や医療スタッフにも影響を及ぼす可能性があります。
③事前の歯磨き
歯科診療を受ける前には適切な口内環境を整えておきましょう。診療前に自宅で念入りに歯磨きすることは、治療の効率を向上させるだけでなく、口内の健康状態を正確に診断するためにも大切です。食べかすや歯垢が残っていると、歯医者が異変を見落とすリスクが高まります。そのため、歯医者に行く前には、ブラッシングに加えて、歯間ブラシやデンタルフロスを使用して、歯と歯茎の間も丁寧に清掃しましょう。
また、にんにくやたばこのような、味の強いものは避けることをおすすめします。これにより、口臭が気になることなく、快適な診療を受けることが可能です。
歯医者に行く際に持っていく物
歯科診療の日は、スムーズな診察と治療を行うために持っていく物があります。初診の際や、久しぶりに診察を受ける場合は、以下のアイテムを忘れずに持って行きましょう。
保険証
歯科診療を受ける際には、保険証の持参を忘れないようにしましょう。保険証を提示することで、治療費の大部分が保険適用となり、患者様の負担が大幅に軽減されます。もし保険証を忘れてしまった場合、通常は治療費を全額自己負担することになるでしょう。このため、診療日には必ず保険証を確認し、有効期限内であることを事前にチェックし、持ち物リストに入れておくことが推奨されます。
また、長期間同じ歯医者を利用している場合でも、定期的に保険証の提示が求められることがあるため、都度持参する習慣を身につけることが大切です。
診察券
歯医者を訪れる際、診察券も忘れずに持参しましょう。診察券には患者情報が記録されており、診療の際に迅速な対応を可能にします。とくに、歯医者では治療の履歴や前回の診療内容が診察券で管理されているため、医師はこれを参考に適切な治療計画を立てられます。
万が一診察券を紛失した場合は、再発行を申し出ましょう。再発行には少し時間がかかることがあるので、診察日前には必ず診察券を用意しておくことが推奨されます。
現金
歯医者に行く際には、初診であれば、現金を持参しておきましょう。多くの歯医者ではキャッシュレス支払いの選択肢が増えていますが、現金のみといった場所も少なくありません。初診時には「初診料」として、検査代や治療代に加えて特定の料金が加算されることが一般的です。この初診料は、保険適用後であっても数千円の支出が見込まれます。そのため、初めて訪れる歯医者では、少なくとも5,000円程度の現金を持参しておくと安心です。
支払い方法が不明な場合は、訪問前に歯医者へ直接確認するか、歯医者のホームページを参照すると良いでしょう。
お薬手帳
歯医者を訪れる際には、可能であれば「お薬手帳」を持参しましょう。お薬手帳には現在服用中の薬や過去に服用したことのある薬の情報が記載されています。歯医者や薬剤師がこれらを参照することで、患者様の全体的な健康状態と薬の相互作用を理解するのに役立ちます。とくに、処方される薬が他の治療薬と相互作用を起こすリスクを避けるために重要です。また、アレルギーや特定の健康状態による治療制限がある場合、お薬手帳はそれらを適格に伝えられる重要な手段にもなるでしょう。歯科治療中に予期しない症状が現れた場合でも、お薬手帳を参照することで、速やかに適切な対応を取れます。
普段使用している歯ブラシ
歯科診療を受ける際には、普段使用している歯ブラシを持参しておくと便利です。これは、歯医者があなたのブラッシング方法を観察し、必要に応じて改善点を指導するためです。普段使っている歯ブラシを持って行くことで、歯医者は形状や硬さから、普段の歯磨きの習慣を把握できます。とくに、磨き残しが発生しやすい部位や磨き方に癖がある場合、これを具体的に示すことで、より効果的なブラッシング技術を身に付けることが可能です。
また、使用している歯ブラシの種類によっては、別のタイプへの変更を提案されることもあります。この準備が、口腔衛生の向上に直結し、将来的な歯科問題の予防につながります。
歯医者に行く際の注意点
歯医者を訪れる際には、ただ準備を整えて行くだけでなく、注意点を守るようにしましょう。ここでは、とくに注意すべき3つのポイントを挙げます。
注意点①当日の飲酒・喫煙は避ける
歯科治療を受ける日には、飲酒と喫煙を控えておきましょう。アルコールを摂取すると血行が促進され、抜歯や歯茎の手術時に出血が多くなり、止血が困難になる恐れがあります。また、アルコールによるリラックス効果が反対に不安を増大させることがあり、治療時の緊張感を高める原因になってしまいます。
喫煙に関しては、ニコチンが血管を収縮させるため、歯肉の血流が悪くなり、治療箇所の回復を遅らせる可能性が高いです。これにより、歯周病治療や抜歯後の回復が遅れることが指摘されています。
したがって、診療の数時間前からは、これらの行為を避けるよう心掛けてください。
注意点②口元のメイクは控えめにする
歯科診療の際には、口元のメイクを控えめにしておきましょう。唇につける口紅やグロスは、治療中に歯医者が患者様の口内状態を正確に観察する際の障害となってしまいます。唇の自然な色は、患者様の健康状態を示す重要な指標の1つであり、異常がある場合はすぐに対応を要する場合があるためです。
また、色付きのリップ製品は治療器具に付着しやすく、診療の効率を下げる原因にもなり得ます。治療前には、色付きリップクリームや口紅は避け、必要であれば透明なリップクリームのみを薄く塗るようにしましょう。これにより、歯医者はより迅速かつ正確に診療を進めることができ、治療の質が向上します。
注意点③予約時間に遅れる場合は、早めに連絡する
歯科診療の予約は、患者様1人ひとりに割り当てられた大切な時間です。予定通りに来院できなくなった場合、それが遅れであれキャンセルであれ、できるだけ早く歯医者に連絡することが求められます。この連絡を怠ると、歯医者のスケジュールに混乱を招き、他の患者様の治療にも影響を与えかねません。とくに緊急でない限り、予約の変更やキャンセルは前日までに行うのが理想的です。あらかじめ連絡を入れることで、歯医者も対応策を講じやすくなり、他の患者様への迷惑も最小限に抑えられます。万が一、当日に遅れることが判明した場合でも、速やかに電話でその旨を伝えましょう。
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準備をしっかりとして歯医者へ向かいましょう
今回は、歯医者に行く前にやっておくべきことについて解説しました。予約、体調管理、事前の歯磨きなどの基本的な準備を行うことで、歯医者が最適な治療を提供できます。また、必要な持ち物や注意点を守ることで、トラブルを未然に防ぎ、安心して治療を受けることができます。これらのポイントを押さえて、歯科診療を快適に迎えましょう。
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この記事を監修した人
船堀ガーデン歯科 矯正歯科 院長
東京医科歯科大学歯学部歯学科を卒業。ワタナベ歯科医院へ6年間勤務医として数多くの症例に携わり、歯科治療技術を研鑽。2020年5月、「船堀ガーデン歯科 矯正歯科」を開院。
一般歯科だけではなく、矯正歯科治療にも力を入れており、2022年にはインビザライン社から功績を認められ、インビザラインGo ゴールドプロバイダーを受賞。地域に密着し、「見てわかる」をモットーに丁寧でわかりやすい治療を提供している。
【略歴】
- 東京医科歯科大学歯学部歯学科 卒業
- ワタナベ歯科医院勤務
- ワタナベ歯科医院勤務
【メディア取材記事】