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ホワイトニングは保険適用?費用を抑えるためのコツについて

ホワイトニングを検討している方に向けて、健康保険適用についてご紹介します。

「ホワイトニングは保険適用?」「どのくらいの費用がかかるの?」と、なかなか治療に踏み切れない方は少なくありません。保険が適用されなければ、とても高額になるのではないかと不安になってしまうはずです。

そこで今回の記事では、ホワイトニングの保険適用状況と費用について解説します。費用を抑えるコツもご紹介しますので、治療を受けるにあたっての費用面での不安も軽減されるはずです。

ホワイトニングには保険が適用される?

ホワイトニングは保険適用の対象となりません。

2024年6月の診療報酬改定で、銀歯を白くできる「大臼歯CAD/CAM冠」にて保険適用される範囲が広がりました[1]。そこで「歯を白くする治療で保険が適用される」との噂が。

そのため、ホワイトニングにも保険が適用されるようになったと思う方もいますが、実際には適用されません。

保険適用外の理由

ホワイトニングが保険適用外である理由は、「審美目的の治療」であるためです。健康保険が適用されるのは、身体の健康を維持するための治療に限られます。

健康保険法には次のように記載されています。

目的(法第1条)

疾病、負傷等に関して保険給付を行い、国民の生活の安定と福祉の向上に寄与することを目的とする。

出典:厚生労働省:(PDF)保険診療の理解のために

記載されているように、基本的に「疾病」や「負傷」など、健康を害した際の治療にかかった費用が補填されるものです。ホワイトニングは審美目的の治療であり、健康を害したための治療ではないことから保険適用外とされます。

【種類別】ホワイトニングはいくらかかる?

それでは保険適用外の治療であるホワイトニングには、一体どのくらいの費用がかかるのでしょうか?ホワイトニングの種類ごとの費用相場をご紹介します。

オフィスホワイトニングの費用

オフィスホワイトニングの費用相場は、1回につき20,000円〜60,000円ほどです。

オフィスホワイトニングとは、クリニックにて歯科衛生士が行うホワイトニングのことを指します。濃度の高い薬剤を使用するため、高い効果が期待できます。しかし、その分費用もやや高くなります。

歯の状態によりますが、3~5回ほど治療を受けることで、理想の歯の白さに近づけるとされています。

したがってトータルで60,000~300,000円となる可能性もあります。

ホームホワイトニングの費用

ホームホワイトニングを行う場合、トータルで20,000~50,000円が相場です。

自宅で行うホワイトニングであり、マウスピースとホワイトニング剤を購入するために費用がかかります。マウスピースは一人ひとりの歯に合わせて作られるオーダーメイドで、15,000~45,000円ほどで、ホワイトニングのための薬剤が約5,000円がかかります。

しかし、マウスピースは再利用できるため、2回目以降のホームクリーニングであれば薬剤の購入費用だけで歯を白くすることができます。

セルフホワイトニングの費用

セルフホワイトニングの費用相場は、ご自身で行うなら500~5,000円、サロンに行くなら2,000~5,000円ほどです。

セルフホワイトニングには2種類の方法があります。ご自身でホワイトニング用歯磨き粉や歯のマニキュアなどを使う方法と、ホワイトニングサロンに通う方法です。

もし市販のグッズを使用するなら、専用の商品を購入する費用だけで済みます。サロンであれば少し高くなりますが、ジェルや専用ライトを使ったケアで、より高い効果を期待できるはずです。

いずれの方法にしてもあまりクリニックのような高い効果はありませんが、その分、5,000円以内でホワイトニングができるでしょう。

デュアルホワイトニングの費用

デュアルホワイトニングをするなら、費用相場は50,000~80,000円でしょう。

クリニックでのホワイトニングと、ホームホワイトニングのどちらも行うのがデュアルホワイトニングです。2種類の薬剤を使ってホワイトニングをするため、ほかの方法よりも費用が高額になる傾向があります。

しかし効果の持続期間が長いと言われており、頻繁に行う必要がありません。そのため、50,000~80,000円ほどかかりますが、トータルで考えると費用を抑えられる可能性があります。

クリニックでのホワイトニングの費用の内訳

クリニックでのホワイトニングではどのようなところに費用がかかるのか、内訳を見てみましょう。

【内訳】

・診療費:口腔内の状態を確認するための検査など

・治療費:虫歯や歯周病が見つかった場合の治療費

・クリーニング費用:ホワイトニングの効果を高めるためのクリーニング

・ホワイトニング費用:ホワイトニング治療にかかる費用

・コーティング費用:ホワイトニングの効果を維持するためのコーティング

・アフターケア費用:定期的なメンテナンスやケア

ホワイトニングを安全かつ効果的に行うために、さまざまな治療やケアを実施します。さらに定期メンテナンスも大切です。これらの治療やケアを含めて、ホワイトニングの費用が決まります。

ホワイトニングの費用を抑えるためにできること

ホワイトニングは保険適用外の治療であり、一般的な歯科治療よりも高額な治療という印象を持つ方が多いでしょう。しかしかかる費用を抑える方法もあります。これからホワイトニングを検討している方は、次の3つの方法を活用し、費用を抑えながら理想の歯の白さを目指しましょう。

方法1:市販のホワイトニンググッズを使用する

まずは市販のホワイトニンググッズを使用する方法です。

最初に解説しましたが、市販品を利用すると5,000円以内で歯を白くすることができるかもしれません。たとえば歯を白くする効果のある歯磨き粉や歯磨きシート、歯のマニキュアなどを使用する方法です。

もし歯のくすみや茶渋を取りたいなら、市販品で白くなる可能性もあります。ただしクリニックでのホワイトニングとは仕組みが根本的に違うため、真っ白な歯を目指すなら物足りなく感じるでしょう。

できる限り費用を抑え、少しでも歯を白くしたいと考えている方に適した方法といえます。

方法2:クリニックを比較検討する

クリニックを比較し、費用を抑えられるところを選ぶことも大切です。

ホワイトニングは保険適用外の自由診療です。自由診療では、クリニックが独自に料金を設定できるため、クリニックごとに料金に違いがあります。

同じような効果が期待できるなら、費用が安いクリニックを選んではいかがでしょうか。

方法3:クリニックのキャンペーンを利用する

クリニックのキャンペーンを利用するのも方法のひとつです。クリニックによっては、モニターキャンペーンやオープン記念キャンペーンなどを定期的に実施していることがあります。

キャンペーン価格が適用されれば、通常時よりも費用を抑えられます。クリニックの情報をこまめにチェックし、キャンペーンを活用してホワイトニングを受けるのも良い方法です。

ホワイトニングの効果を長持ちさせるコツ

せっかくホワイトニングを受けるなら、できる限り長持ちさせたいと考えるでしょう。ホワイトニングの効果は、日常のちょっとした習慣によって左右されます。ご紹介する4つのポイントを意識して生活をすることで、効果の持続はかなり変わるでしょう。

コツ①定期的にメンテナンスを受ける

まずは定期的にメンテナンスを受けることが大切です。

普段のブラッシングでは、どうしても磨き残しが生じやすく、色素沈着が進みやすくなります。白い歯を維持するには、クリニックにて定期的なクリーニングを受けてください。3~6ヶ月に1回クリーニングを受けることで、ホワイトニングの効果を長く維持しやすくなります。

コツ②こまめに歯を磨く

こまめに歯を磨くことは、白い歯を維持するための基本です。歯磨きをしなければ汚れが歯に付着したままとなり、色素沈着が起こりやすくなります。

食事をした後はすぐに歯を磨くようにしてください。

コツ③禁煙する

白い歯を維持するために、禁煙を心がけましょう。タバコに含まれるタールは、歯の着色汚れの主な原因となります[2]。さらに、歯肉にメラニン色素が沈着しやすくなるとの報告もあります[2]。

ホワイトニングの効果を維持するためだけでなく、ピンク色の歯肉を維持するにも禁煙は重要なポイントです。美しい口元を保つためにも、禁煙を検討してみてください。

コツ④色素の濃い飲食物を控える

最後に、色素の濃い飲食物を控えることも心がけてください。たとえば赤ワインやコーヒー、紅茶は歯に色素沈着が起こりやすい飲み物の代表です。そのほか、カレーやミートソースもホワイトニングの効果持続を短くさせます。

もちろんたまには問題ありませんが、毎日色素の濃い飲食物をとると、歯の着色が進みやすくなります。

ホワイトニングは保険適用外だが費用を抑えるコツも

いかがでしたでしょうか?この記事を読んでいただくことで、ホワイトニングが保険適用外であることがご理解いただけたと思います。

審美目的の治療であるため保険は適用されません。しかし費用を抑えたり、効果を維持しやすくしたりする方法はあります。

船堀ガーデン歯科・矯正歯科ではホワイトニングの料金をできる限り抑えて、手軽に治療を受けていただけるようにしています。できるだけ費用を抑えつつ、高い効果を得たいと考えている方は、ぜひご相談ください。

[1]

参照:厚生労働省:(PDF)令和6年度診療報酬改定の概要【歯科】

[2]

参照:JSTAGE:(PDF)歯周組織に対する喫煙の影響

この記事を監修した人

監修者の写真

船堀ガーデン歯科 矯正歯科 院長

三宅 雄一郎
(みやけ ゆういちろう)

東京医科歯科大学歯学部歯学科を卒業。ワタナベ歯科医院へ6年間勤務医として数多くの症例に携わり、歯科治療技術を研鑽。2020年5月、「船堀ガーデン歯科 矯正歯科」を開院。
一般歯科だけではなく、矯正歯科治療にも力を入れており、2022年にはインビザライン社から功績を認められ、インビザラインGo ゴールドプロバイダーを受賞。地域に密着し、「見てわかる」をモットーに丁寧でわかりやすい治療を提供している。